リコーダーJP G. サンマルティーニ


ソナタ ヘ長調
シブレー写本 第17番


全曲試聴動画
RJP応援チャンネル「リコーダーの底力」

★この曲を収録した伴奏音源つき楽譜★
ダウンロード製品 620円(税込)
2301 リコーダー用 1800円+税



★解題★

 サンマルティーニの通奏低音つきソロソナタばかり27曲を集めた、「シブレー写本(Sibley Manuscript)」と呼ばれる筆写譜があります(ロチェスター大学所蔵)。このうち15曲がリコーダー用のソナタで、最大の数を占めています。(ほかはオーボエ用、ヴァイオリン用、横吹きフルート用など。)

 サンマルティーニのリコーダー用ソナタの出版作品はあまりたくさん残っていませんので、これが貴重なソースになっています。


★解説★

 3つの楽章から成り、独創的で充実した内容の傑作です。弊社版が主たる底本とした「シブレー写本」のほかに、「ドレスデン写本」(ザクセン州立図書館所蔵、4曲)にもこの曲が伝わっていますが、そちらでは、第3楽章が5小節目あたりからすっかり別の曲になっています。おそらくサンマルティーニ自身が異なる2種類の稿をなしていたのでしょう。(弊社版には付録として「ドレスデン写本による第3楽章」も併録しました。)

 第1楽章はアンダンテ(歩くように)と指定され、4分の3拍子です。バロック時代の「アンダンテ」はかなり速いテンポが想定されていることが多く、この楽章も快速楽章だと考えたほうがいいでしょう。リコーダーが分散和音で伴奏側に回るような趣の箇所が多いのは、サンマルティーニによく見られる手法です。力のこもった堂々たる冒頭楽章です。

 第2楽章はアダージョ(ゆっくりと)、4分の4拍子で、主調(ヘ長調)に対する平行調にあたる、ニ短調です。コンパクトにまとめられてた、叙情的な珠玉の間奏曲となっています。

 第3楽章はアレグロ(快活に)、2分の2拍子です。力強い二分音符の打ち鳴らしから音階で駆け上がるモチーフで始まりますが、すぐに独特な音型によるゼクエンツになり、以後はむしろこの音型を中心として語り進めていきます。間もなくハ長調でシンコペーションのリズムに特徴のある第2テーマが示されますが、後半の展開部分で、このテーマに由来するモチーフが半音階的に下る和声に乗って漂うように奏される箇所の美しさには、誰しも魅了されるでしょう。やがて再現的な部分に入りますが、この時代の曲によくみられる、雰囲気を中心とした不完全な再現が心憎い効果を上げ、最後は圧倒的な高揚感を持ってしめくくっています。


※演奏例がお聴きいただけます

第1楽章(C−2)
第2楽章(C−1)
第3楽章(C−2)

※カッコ内は指回り難度です。
※リコーダー演奏:
石田誠司  チェンバロ演奏: 石田誠司 (使用楽器はRJP所有のデジタルサンプリング音源)


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