リコーダーJP G. サンマルティーニ


ソナタ ハ長調
シブレー写本 第14番


全曲試聴動画
RJP応援チャンネル「リコーダーの底力」

★この曲を収録したCDつき楽譜★
2266 アルトリコーダー用 1800円+税
SR-126 リコーダー用 3800円+税
ダウンロード製品 620円(税込)



★解題★

 サンマルティーニの通奏低音つきソロソナタばかり27曲を集めた、「シブレー写本(Sibley Manuscript)」と呼ばれる筆写譜があります(ロチェスター大学所蔵)。このうち15曲がリコーダー用のソナタで、最大の数を占めています。(ほかはオーボエ用、ヴァイオリン用、横吹きフルート用など。)

 サンマルティーニのリコーダー用ソナタの出版作品はあまりたくさん残っていませんので、これが貴重なソースになっています。


★解説★

 集中、3番目に登場するリコーダーソナタ。

 気宇壮大なソナタです。指回りの難しさはそれほどないものの、長大なうえ、いろいろと奇妙な音型も現れますのでかなり大変かも知れませんが、取り組みがいのある、掛け値なしの名作。

 第1楽章はアレグロ(快活に)、4分の3拍子です。付点リズムの少しゴツゴツした主題と、三連符のなだらかな副主題が示され、この2種のリズムをたくみに組み合わせながら音楽を進めます。前半部を繰り返したあと、後半部ではかなりたっぷりとした展開が行なわれます。

 第2楽章はイ短調、4分の4拍子で、アンダンテ(歩くように)と指定されていますが、テンポはそれほど速くない感じです。三連符を用いた切迫感のあるモチーフが耳に残ります。

 第3楽章はアレグロ・アッサイ(非常に快活に)、8分の12拍子です。明朗爽快に始まりますが、前半最後の方で出てくる低音との掛け合いで、ちょっと奇妙な変化音が用いられたのが伏線となって、後半の展開部分では何とも不思議な感じの半音階的上行音階が現れます。スラーの指定もなかなかトリッキーで苦労させられますが、面白さ抜群のすばらしい終曲です。


※演奏例がお聴きいただけます

■リコーダーによる演奏
第1楽章(C−2)
第2楽章(C−1)
第3楽章(C−2)

※カッコ内は指回り難度です。
※リコーダー演奏:
石田誠司  チェンバロ演奏: 石田誠司 (使用楽器はRJP所有のデジタルサンプリング音源)


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