リコーダーJP マッテゾン作品


アルトリコーダー デュオソナタ
イ短調 作品1-12


Youtube のRJP応援チャンネル「リコーダーの底力」より
全曲の演奏(ノーカット)の試聴ができます。


★この曲を収録したマイナスワン音源つき楽譜★
3088 リコーダー用 1800円+税
ダウンロード製品 620円(税込)


★解題★

 1708年にオランダで出版された マテゾンの作品1は全部で12の曲よりなっていますが、はじめと終わりの二曲づつが二重奏、その間の八曲が三重奏曲という変わった構成です。

 最後の第12番は、カプリッチョ〜エール〜リゴードン〜ジーグの4楽章よりなる自由な組曲の形式で書かれています。

★各楽章解説★

第1楽章 Capricio 
 カプリッチョは「奇想曲」と訳される事もありますが、ここでは単に自由な形式の器楽作品という意味合いで、Alla Breve アラ・ブレーヴェという指示から、二分音符がテンポの単位であるということになります。冒頭の駆け上がるような動きが印象的で、楽章の終わりも遅くならずにきっぱりと締めくくられます。

第2楽章 Air en Rondeau
 ロンド形式のエール。中庸の速さの3拍子でゆったりと歌われる楽章。25・27小節は、ともに1拍目と2拍目の間にフレーズの切れ目があると考え、少し間を切って演奏する(4分音符3つをひと繋がりにしない)といいでしょう。

第3楽章 Rigaudon
 リゴードン。急速な舞曲、4拍子というよりはむしろ二分音符単位で2拍子ととらえたほうが、曲の感じをつかみやすいです。第2パート43小節の装飾記号(トリル)は原譜の誤りではないかと思われます。

第4楽章 Gigue
 ジーグ。8分の6拍子の快活な舞曲。最後の5小節(29小節〜)はその前の部分を繰り返していますが、ここは音量を落としたり音を短めに吹くなどして「エコー」の効果を出すとよいでしょう。なお第1パートの26小節は原譜に誤りがあり、30小節にあわせて訂正しました。

(早川廣志)

※ 演奏例がお聴きいただけます

1 Capricio 
2 Air en Rondeau 
3 Rigaudon
4 Gigue
C1
B2
C1
C1

※A1〜C3で示したのは「指回り難易度」です。
※リコーダー演奏: 早川廣志


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