リコーダーJP シックハルト作品
    


ソナタ ト短調 作品17-7


Youtube のRJP応援チャンネル「リコーダーの底力」より
全曲の演奏(ノーカット)の試聴ができます。

★この曲を収録したCDつき楽譜★
2268 アルトリコーダー用 1800円+税
SR-144 アルトリコーダー用 3800円+税
ダウンロード製品  620円(税込)



★解題★

 J.C.シックハルトの「12のソナタ 作品17」は、1712年から15年までの間に、アムステルダムのRogerから出版され、のちにロンドンのWalshから少なくとも2版にわたって再刊されました。若々しいエネルギーと大家の風格とを兼ね備えた、充実した力作ぞろいの作品集です。


★解説★

 調子よく進む速めの音楽ばかり4楽章から成るソナタです。バロックソナタ全体を見回しても、かなり珍しい構成ではないかと思います。

 第1楽章はヴィヴァーチェ(生き生きと)、4分の4拍子です。題されてはいませんが、前奏曲なのでしょう。テーマが中低音域で決然と始まったのに続いて、印象あざやかなモチーフを次々に惜しげなくくりひろげて、まさに生き生きとした音楽となっています。

 第2楽章は4分の4拍子のアルマンドです。リズミックな面白さが随所にちりばめられ、よどみなく音楽が流れ出すおもむきは、音楽を演奏する楽しさに満ちています。

 第3楽章はコレンテ、だい4分の3拍子です。シックハルトのコレンテといえば、付点の跳ねるリズムが支配するものがたいへん多いのですが、この曲はその型にはまらない、例外に属するものです。第1楽章のテーマと共通する感じの決然としたテーマから始まり、面白い音型をちりばめた力作です。

 第4楽章は8分の6拍子のジークです。付点の跳ねるリズムを基調としていますので、あまり無茶な速いテンポで演奏する曲ではないでしょう。活発な運動性とともに、ゆたかな旋律性を併せ持ち、しかもがっちりと姿よく構成された、すぐれた終曲です。


★試聴ファイル★

リコーダー: 西川正史さん
通奏低音(電子楽器): 石田誠司  

※カッコ内の表示は「指回り難度」です。

第1楽章(C−2)
第2楽章(C−1)
第3楽章(C−2)
第4楽章(C−1)


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