リコーダーJP シックハルト作品
    


ソナタ 第24番 ロ短調
(「24のソナタ 作品30」より)


Youtube のRJP応援チャンネル「リコーダーの底力」より
全曲の演奏(ノーカット)の試聴ができます。

★この曲を収録したCDつき楽譜★
アルトリコーダー用: 2202 1800円+税
アルトリコーダー用: RG-202 1200円+税

ダウンロード製品  620円(税込)



★解題★

 J.C.シックハルトの「24のソナタ 作品30」は、原題は「音楽のアルファベット 24のソナタ」で始まる長いもので、1735年ごろの出版だそうです。1722年に発表された大バッハの「平均率クラヴィーア曲集」と同様に、「すべての調によるソナタ」であることが狙いの一つだったようで、フルート、ヴァイオリン、リコーダーのどれで演奏してもよいことになっていました。(音域が違いますから、その場合は音符記号の読み替えにより、移調して演奏するようになっていました。)

 すべての調、というからには、シャープやフラットの記号が5つも6つもついたような調号になる曲も出てくるわけですが、難しい場合は、やさしい調で演奏することもできるようになっていました。たとえば、「嬰ハ長調」(シャープ7つの調)の曲の楽譜を、「ハ長調」の楽譜として読んでしまえば格段にやさしくなります。そういうことをしてもよいということになっていたのです。

 RJP版では、フランス・ブリュッヘンらが提案している調の選定(全音楽譜出版社刊「24のソナタ」による)と曲配列にもとづいて出版していきます。(ブリュッヘン版では原典と異なる曲配列になっていますが、RJP版でもブリュッヘン版が付した曲番号を踏襲するということです。)

(一部改稿 2011.08.24.)


★解説★

 24曲から成る大部のソナタ集の最後を飾るロ短調ソナタは、8つの楽章から成り、多彩な表情を楽しめます。ただ、「ロ短調」は、多くのかたにとって不慣れもあってなかなか難しいでしょう。

第1楽章はアダージョ(ゆっくりと)と指定され、2分の3拍子。付点のリズムが全体の基調をつくっていますが、リズム的にも、また調性の変化という点でもなかなか多彩で、内容のある楽章になっています。

第2楽章はアレグロ(快活に)、4分の4拍子です。シックハルトが好んだ速めのアルマンドで、16分音符を駆使した運動性に富むかっこいいモチーフをいくつも含んでいます。シンコペーションのリズムも小気味よく、充実した小品。

第3楽章はヴィヴァーチェ(生き生きと)、4分の3拍子。決然とした感じのテーマで始まり、途中は緊張感あふれる盛り上がりがあるかと思うと、柔らかな表情も見せ、表情豊かな楽曲になっています。終わり近くに出てくる「ソ#→ファ#」のスラーでの速い移行は難所です。

第4楽章は4分の3拍子で、シックハルト得意の付点リズムのコレンテです。リズムの音楽のようでいながら、実は旋律性に味がある音楽なので、一律な処理ではなく、場面に応じた音・リズムが求められます。

第5楽章はラルゴ(広びろと)、2分の3拍子。最初のテーマは、寂しげに始まったかと思うとにっこりと微笑み、すぐに少しきつい表情になって・・・というふうに表情が急激に移り変わります。

第6楽章はアレグロ、4分の4拍子の短い間奏曲のような楽章です。音たちが小気味良く運動します。

第7楽章は8分の6拍子のジーグです。最初の小節に出てくる「減5度」の上行が意外に「やったことない感」のある間違いやすい音程。キビキビと運動しながらも気持ちの移ろいに味のある秀作です。

第8楽章は4分の3拍子のメヌエットです。典雅であるよりはここでもキビキビした感じが強いかも知れません。カッチリと作られた佳品です。


★試聴ファイル★

通奏低音(電子楽器): 石田誠司  リコーダー: 石田

※カッコ内の表示は「指回り難度」です。

第1楽章(B−2)
第2楽章(C−2)
第3楽章(C−2)
第4楽章(C−2)
第5楽章(B−2)
第6楽章(C−2)
第7楽章(C−2)
第8楽章(C−1)


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