リコーダーJP P. プッリ作品
    


ソナタ ト長調

(試聴動画準備中)

Youtube のRJP応援チャンネル「リコーダーの底力」より
全曲の演奏(ノーカット)の試聴ができます。

★この曲を収録した伴奏音源つき楽譜★
ダウンロード製品  1860円(税込)



★解題★

 ピエトロ・プッリのリコーダーソナタはナポリに4曲から成る写本が伝わっています。本作もその1つです。


★解説★

 リコーダー独奏曲としては末期に属するもので、すでにバロックのスタイルをかなり離れたギャラントな様式によっているのが特徴です。写本には1759年とあるものの、それはおそらく筆写された年で、作曲者がナポリを離れた1740年ごろよりは前に書かれたものだろうと考えられています。

 第1楽章はアレグロ(快活に)、4分の3拍子です。たくさんのトリルをともないつつ伸びやかに歌い始め、多彩なリズム型を用いてかろやかに語り進めていきます。途中、ニ長調で完全終止する箇所を挟んで全後半とも繰り返しが指定されていても良さそうに感じられますが、原典にはその指定がありませんので、この版でもそれに従っています。

 第2楽章はラルゴ(広々と)、4分の4拍子で、ホ短調を基調としています。細かな音符の修飾的な句をたくさん用いながら、美しいゼクエンツをまじえて、瞑想的な雰囲気の音楽をくりひろげます。

 第3楽章は再びアレグロで、4分の2拍子です。前打音のような鋭い装飾音を多用した特徴的な語り口は、第1楽章にも少しみられたもので、この楽章で大きく開花したような趣です。楽章のなかほどで、分散和音音型をえんえんと続ける箇所があり、オリジナルでは大きな音符で構成音だけを示すという書法がとられています。



★試聴ファイル★

リコーダー&MIDIチェンバロ: 石田誠司
※カッコ内の表示は「指回り難度」です。

第1楽章(C−1)
第2楽章(C−1)
第3楽章(C−1)


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