J. ペジブル
〜〜英国でリコーダー流行の端緒を切り拓く〜〜
★ヘンリー・パーセルの同時代人★
ジャック・ペジブル (1656ごろ〜1721)はフランス生まれの音楽家です。1673年、まだ若いペジブルはロンドンに渡り、オーボエ、バス・ヴァイオリン、リコーダーなどの演奏や作曲で活躍しました。ちょうどヘンリー・パーセルと近い年齢で、どちらもロンドンで若いときから活躍していますから、きっと知らない仲ではなかったことでしょう。
★ペジブルのリコーダー作品★
リコーダーのヴィルトゥオーゾ(技巧的名人)として名高く、現在残っている作品はリコーダー用の作品が中心です。中でも重要なのはフランス国立図書館に伝わる「ペジブル氏のソロ」と題された写本で、通奏低音つき独奏ソナタを中心に、無伴奏二重奏曲をふくめ19曲が収めされています。他にもいくつか写本がありますが、通奏低音つきソナタの場合はいずれもフランス国立図書館の写本の曲と重複しているようですので、弊社ではフランス国立図書館の写本の番号を用いることにしました。
さてペジブルのリコーダー作品においては、無伴奏二重奏の方はアマチュア愛好家が楽しめるように比較的易しく書かれた曲が多くなっていますが、通奏低音伴奏リコーダーソナタには演奏がやや難しいものが多く、ことに速い楽章を満足なテンポで演奏するのはなかなか大変です。また、調性が不安定で頻繁にするりするりと予想外の調に移っていくことが多いのです。そのためもあってか臨時記号音などについて写本間に異同箇所も多く、また奇妙な(たぶん写し誤りと思われる)箇所も少なくないので、弊社版は各写本を参照したうえで独自の判断を下した校訂譜になっています。
しかし、いずれにおいても作品の魅力はたいしたもので、イギリスにおけるリコーダー音楽隆盛の端緒をひらいた人の一人であったことは間違いないと思われます。
■リコーダーJPがご提供できるペジブル作品■
・アルトリコーダーソナタ 第1番 ニ長調
・アルトリコーダーソナタ 第2番 変ホ長調
・アルトリコーダーソナタ 第3番 変ロ長調
・アルトリコーダーソナタ 第4番 ニ短調
・アルトリコーダーソナタ 第5番 ト短調
・アルトリコーダーソナタ 第6番 ニ短調
・アルトリコーダーソナタ 第7番 ホ短調
・アルトリコーダーソナタ 第8番 ハ短調
・アルトリコーダーソナタ 第9番 変ロ長調
・アルトリコーダーソナタ 第10番 ヘ長調 New!
・アルトリコーダーソナタ 第11番 ニ短調 New!
・アルトリコーダー デュオソナタ ニ短調 作品1-1
・アルトリコーダー デュオソナタ ヘ長調 作品1-2
・アルトリコーダー デュオソナタ ハ短調 作品1-3
・アルトリコーダー デュオソナタ ト短調 作品1-4
・アルトリコーダー デュオソナタ ハ長調 作品1-5
・アルトリコーダー デュオソナタ ホ短調 作品1-6
・アルトリコーダー デュオソナタ へ長調 Roger版「14のソナタ」 第13番
・アルトリコーダー デュオソナタ ト短調 Roger版「14のソナタ」 第14番
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