リコーダーJP フィンガー作品


ソナタ ヘ長調

Walsh版「6つのソナタまたはソロ」第6番



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★この曲を収録したCDつき楽譜★
ダウンロード製品 620円(税込み)


★解題★

 ロンドンの出版業者Walshが1695年ごろに出版したとされる「6 Sonatas or Solos」という曲集があり、うち、第1番から第3番まではヴァイオリンソナタ、第4番から第6番までがリコーダーソナタです。

 本作はこの曲集の「第6番」として収録されたヘ長調のソナタで、4つの楽章から成っています。第4番・第5番と同様、繰り返しの指定が一箇所もなく、短い「後奏」を持つ楽章があったり3・4楽章がひとつながりに書かれているなど、1700年前後のころの少し古風な特徴を持った、コンパクトな佳品です。


★解説★

 第1楽章は発想表示がなく、4分の4拍子です。通奏低音が2小節の前奏を弾いたのを聴いてから独奏楽器・リコーダーが高らかにテーマを奏します。後半の跳躍進行の多い音型はすこし練習しておかないとあわてるかも知れません。

 第2楽章も発想表示がなく、4分の3拍子です。付点の跳ねるリズムを基調としつつ、均分リズムや速い16分音符の連続なでも織り交ぜて、短いなかにも変化に富んだ内容となっています。

 第3楽章はアダージョ(ゆっくりと)と指定された4分の4拍子の楽章で、平行短調のニ短調で始まりまります。最後のフレーズの最終音が第4楽章の最初の音になっており、切れ目なく第4楽章に続きます。第4楽章への導入の役割をする短い間奏曲なのですね。

 第4楽章は、発想表示がなく、8分の6拍子で、ジーグなのでしょう。前半には付点八分音符の跳ねるリズムが多く用いられていますので、そう無茶な速いテンポで演奏する楽章ではなさそうです。最後には「カッコウ」の鳴き声で低音と呼び交わします。


※演奏例がお聴きいただけます

■リコーダーによる演奏
第1楽章(C1)
第2楽章(C1)
第3楽章(B2)
第4楽章(C1)


※カッコ内は指回り難度です。
※リコーダー演奏:石田誠司  伴奏演奏: 石田誠司


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