リコーダーJP M.ビッティ作品


ソナタ 第2番 変ロ長調


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★この曲を収録したCDつき楽譜★
ダウンロード製品 620円(税込)



★解題★

 M.ビッティの「チェンバロまたはバス・ヴァイオリンの通奏低音を伴うアルトリコーダー独奏曲集(Solos for a flute, with a th[o]rough bass for the harpsicord or bass violin)」と題された、8曲から成るアルトリコーダーのためのソナタ集は、ロンドンのWalshから1711年に出版されました。(タイトルに誤りがあったため翌年に再版されました。上記のタイトルは訂正後のものです。)


★解説★

 第2番・変ロ長調のソナタは、4つの楽章から成っています。全体に旋律(リコーダー)パートの音域が低い方に寄っているのがかなり顕著な特徴で、この曲のようにほとんどの音が「高いシ♭」以下になっているアルトリコーダーソナタは非常に珍しいと思います。しかし内容的には生気に満ちた傑作です。

 第1楽章はプレリュードで、4分の4拍子、ラルゴ(広々と)と指定されています。付点の跳ねるリズムを基調としてかなり息の長いフレーズを紡いでいきますので、ブレスコントロールがなかなか大変。また、ずっと「高いシ♭」以下の音で進み、最後の小節になって突如「高いレ」の短い音が出てくるので、かなり気をつけていないと、この音を鳴らし損ねます。

 第2楽章はコレンテと題され、ヴィヴァーチェ(生き生きと)、4分の3拍子で、かなり速いテンポが合いそうです。前半・後半のそれぞれを繰り返す指定になっていて、それぞれの最後に唯一の休符がありますが、途中ではまったく落ち着く箇所のない常動的な音楽です。楽章を通じての最高音が「高いシ♭」で、後半に入ると、かなり長い間サミングをしない低い音の速い動きがえんえんと続きます。

 第3楽章は8分の12拍子のジーグで、アレグロ(快活に)と指定されています。典型的なジーグの「タータ、タータ」というノリとは少し違う、八分音符で刻んで行く感じの強い音楽で、やはりフレーズの息は長めなのでブレスには工夫が必要です。第1楽章と同じく、ずっと「高いシ♭」以下で進んできて、最後の最後に1度だけ「高いレ」まで駆け上がります。

 第4楽章は4分の3拍子のメヌエットで、これもアレグロ。サブドミナント機能の和音(2の和音の第3転回型)で始めるという、とても珍しい趣向が効果を上げています。第2楽章と同様「最高音が高いシ♭」という渋い音域でつくられていますが、可憐で洗練された音楽を奏でる、特異な名品です。


※演奏例がお聴きいただけます

■リコーダーによる演奏
第1楽章(B3)
第2楽章(C1)
第3楽章(C1)
第4楽章(B2)

※カッコ内は指回り難度です。
※リコーダー演奏:
石田誠司 (全音 G-1A 使用) 
 チェンバロ演奏: 石田誠司 (使用楽器はRJP所有のデジタルサンプリング音源)


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