リコーダーJP ベリンツァーニ作品


ソナタ 変ロ長調 作品3-1

全曲(ノーカット)が試聴できます
(YoutubeのRJP応援チャンネル「リコーダーの底力」)



★この曲を収録した伴奏音源つき楽譜★
リコーダー用: 2247 1800円+税 

リコーダー用: SR-137 3800円+税 
ダウンロード製品 620円(税込)


★解題★

 1720年にベネチアで出版された、アルトリコーダーと通奏低音のための12曲のソナタ集に収められた作品です。モチーフの造形がくっきりとしていて印象が鮮やかで、説得力のある展開が行なわれていく、実力を感じさせる作風です。


★解説★

 4つの楽章から成っています。

 第1楽章はラルゴ(広々と)と指定され、4分の4拍子です。分散和音を中心とするモチーフで始まります。最初の2拍ほどだけスラーが付けられており、「後は同様に」ということだと思われます。わかりやすい展開で進みますが、最後は拍子感を狂わせにかかるような面白い仕掛けが待っています。

 第2楽章はプレスト(速く)、4分の4拍子です。1小節目だけにスラーが付されているのはこの楽章も同様です。2声になる大きな跳躍音型を主役に、ここでもわかりやすい音楽をくりひろげますが、全体に非常に低い音域に偏っているのも特徴的。

 第3楽章は再びラルゴで、4分の3拍子。主調の平行短調であるト短調の音楽になります。第1楽章のモチーフと通い合う、分散和音を駆使したモチーフを扱い、簡潔に語ります。

 第4楽章は発想の指定がなく、4分の2拍子。ある程度、快速感のある演奏を目指すべきでしょう。随所にシンコペーションのリズムを効果的に用いて、精彩のある終曲となっています。


※ 演奏例がお聴きいただけます
第1楽章(B3)
第2楽章(C1)
第3楽章(B2)
第4楽章(C1)

※カッコ内は指回り難度です。
※通奏低音実施: 高橋たかね  リコーダー演奏: 石田誠司 電子チェンバロ演奏: 石田誠司



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