リコーダーJP ボワモルティエ作品


2本のアルトリコーダーのための組曲
ト長調 作品11-2


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★この曲を収録したCDつき楽譜★
3052 リコーダー用 1500円+税
RL-052 リコーダー用 900円+税(絶版)
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SR-089 リコーダー用 3800円+税



★解題★

 ミュゼット、リコーダーをはじめ各種の旋律楽器で演奏できる作品として1727年にパリで発表された組曲(6曲セット)です。小味な装飾に特色のあるフランスバロックらしい作品で、やさしく演奏でき、曲想もわかりやすい、楽しい組曲になっています。2本のリコーダーによる同度カノンふうに開始される曲が多いのも特徴でしょう。


★解説★

 第2組曲はト長調で書かれており、プレリュード、ロンド、パッサカリア、ブーレ、ブルネット、メヌエットの6曲から成っています。

1 プレリュード
 グラーヴマン(重々しく)と指定された2分の2拍子のプレリュードです。最初は1小節遅れの同度カノンふうの開始、途中からは同度で2拍遅れのような箇所、後半は1小節遅れで、今度は5度下で追いかける始まり方‥‥と工夫がこらされ、最後の最後にクライマックスを築いて終わります。

2 ロンド
 ゲマン(陽気に)と指定されたロンド、2分の2拍子です。かろやかな曲調で、小気味良く装飾を決めながら演奏すると無類の楽しさです。ロンド主題とロンド主題の間に別のエピソードが挟まれていく形をよく浮かび上がらせるように演奏してください。

3 パッサカリア
 4分の3拍子のパッサカリア。パッサカリアは、ほんらい低音で定型が繰り返し演奏されるのが前提の音楽形式ですから、低音のないこの編成で言うのはおかしいのですが、演奏してみるといかにも「パッサカリアふう」の音楽が味わえます。CDでは少し遅めのテンポを採用しました。

4 ブーレ
 軽妙快活な2分の2拍子のブーレです。四分音符はスタカート気味の処理を中心に、ときに語る気持ちで少し長めの処理をおり混ぜる感じになるでしょう。終わり近くに現れるゼクエンツふうの一節はなつかしさをたたえて絶妙です。

5 モデレマン
 モデレマン(穏やかに)と指定され、曲名は「ブルネット」とあります。栗毛の女性の意味ですが、なにか音楽の題名として一般性を持っていたのでしょうか。短くまとめられた愛らしい小品となっています。

6 メヌエット
 4分の3拍子のメヌエットで、第一メヌエット、第二メヌエットと順に奏してから、au premier (da capo)の指定にひょり、もう一度第1メヌエットに戻ります。第一メヌエットには堂々たる風格があり、第二メヌエットはト短調で哀切な訴えかけを持っています。


※ 演奏例がお聴きいただけます

プレリュード 
ロンド
パッサカリア
ブーレ
ブルネット
メヌエット
B2
B2
B3
B3
B2
B2
※A1〜C3で示したのは「指回り難易度」です。
※リコーダー演奏: 石田誠司/高橋たかね



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