演奏者紹介コーナー  早川廣志さん

〜タテヨコ両刀使いのプロ奏者〜


●プロフィール● 

 はやかわ ひろし
 神戸生まれ。京都大学文学部哲学科・音楽美学専攻卒業。オリジナル楽器の木の笛の響きに出会い、リコーダーとバロックフルートの演奏法、18世紀ヨーロッパ音楽の演奏論および演奏法の研究を始める。寺岡勝巳、中村洋彦、神谷徹の各氏に師事。大学在学中から演奏活動を始める。1990年にはフランスへ演奏旅行を行い、バルトルド・クイケンの指導を受ける。

 1992年に初めてのソロ・リサイタルを開催、以後、バロック・ルネサンス音楽の演奏だけでなく、フォーク歌手とのジョイントや演劇他のさままなパフォーマンスとのコラボレーションなど、ジャンルの壁を越えた活動を展開。2002年、都会の喧騒を離れて宮崎・茶臼山に居を移し、自然の中に暮らしている。

 東京リコーダー協会講師、アトリエ奏(かなで)主宰。

当サイトで、早川さんの 
テレマン ハ長調ソナタ 
テレマン ニ短調ソナタ 
の演奏がお聴きになれます!




 早川廣志さん特選情報 

過去の特選情報


風の音・木の響き at RJP


■午後公演■
 ヴェルサイユの王室にて
〜太陽王ルイ14世の宮廷を彩った音楽の数々〜
 

日 時
2006年12月1日(金) 15:00開演

場 所
RJPホール :06-6675-7771 大阪市住吉区東粉浜1-1-21
地図

出 演:

早川広志(リコーダー/バロックフルート)
澤 朱里(チェンバロ)

プログラム
クープラン「王宮のコンセール」第4番
ドラバール「組曲・ト長調」
ほか

入場料:
1000円
(お席に限りがございますので、なるべくご予約ください)

お問合せ・ご予約:
リコーダーJP info@recorder.jp



■夕方公演■
木と弦の鳴り交わす響き
〜リコーダー/木管フルートとチェンバロによる室内楽〜 


日 時
2006年12月1日(金) 19:00開演

場 所
RJPホール :06-6675-7771 大阪市住吉区東粉浜1-1-21
地図

出 演:

早川広志(リコーダー/バロックフルート)
澤 朱里(チェンバロ)

プログラム
ボワモルティエ フルートソナタ ト短調
松崎泰治 組曲「過ぎゆく季節に」
ほか

入場料:
1000円
(お席に限りがございますので、なるべくご予約ください)

お問合せ・ご予約:
リコーダーJP info@recorder.jp






早川さんのCD



アルトリコーダーによる
バッハ:「3つの組曲」



赤坂さんとのデュエットCD

A Due Voci



 テレマン 12のファンタジー

リコーダーJPより好評発売中!








■「風の音・木の響」
 〜〜早川廣志さんについて〜〜



■木の笛に魅せられた人

 早川さんが主宰されている「アトリエ奏」の企画の一つに、「風の音 木の響」というシリーズのコンサートがある(開催地は大阪)。リコーダーのほかバロックオーボエなども演奏されるAさんと、リコーダーとバロックフルート(フラウト・トラヴェルソ)を演奏される早川さん、そしてチェンバロ奏者Yさんが出演され、楽しいトークをまじえながら、聴衆のすぐそばで奏者が演奏してくれるすてきな小演奏会である。

 「風の音 木の響」とは、実によい名前だと思う。作曲家・新井さんも語っていたが、リードやマウスピースなどの装置が振動するのでなく、風(空気)が直接に発する音を用いるのが、リコーダーやフルートなど「笛」属の特徴である。そして、それが木の楽器から発せられるときの、あたたかで親しみやすい味わいに魅せられたところに、演奏家・早川廣志さんの原点があったのだろう。


■早川さんのお人柄

 ひとたび(タテであろうと横であろうと)笛を持って舞台に立たれると、眉間にシワを寄せてじつに厳しい表情も見せる早川さんだが、ふだんはほんとうにソフトなお人柄で、語気を荒げるとか人を押しのけてまくしたてるとかいうところを、まったく見たことがない。いつもおだやかに、言葉を選びながらにこやかに話される、教養ゆたかな人である。腰も低くて、プロ風を吹かせたり威張りちらしたりというような姿勢ともまったく無縁だ。

 そして、既存の一般的な価値観にとらわれることなく、自由に柔軟に考えることができる、思考の幅広さ、想像力の豊かさ。私ごとだが、独奏リコーダーの魅力をたくさんの人に知っていただくために、長い間いろいろ考えたあげく、まずはリコーダーソロイストという曲集をつくろう、そしてその後、こうもやりたいああもやりたい・・・という、いろいろな意味で途方もない構想をいだいて相談を持ちかけたときにも、早川さんはすぐに理解してくださったし、実際、こころよくいろいろなご助言・ご協力をいただけたのである。



■早川さんの演奏

 早川さんは音の生気を重視される音楽家だと思う。お人柄はおだやかだが、音楽はむしろ激しい。音たちがいつもいきいきしていて、それが時には荒荒しく感じられたりするほどだ。

 リコーダーの腕前ももちろんすばらしいが、私の考えでは、フラウト・トラヴェルソ奏者としての早川さんは、さらにすばらしい。あんなに楽器をよく鳴らせて流麗自在に歌えるフラウト・トラヴェルソ奏者は、そんなにたくさんいないと思う。

 リコーダーJPではテレマンのソナタなどの「演奏例」を早川さんにお願いしているが、早川さんのフラウト・トラヴェルソが聴ける機会があったら、ぜひお一人でもたくさんのかたに、お出かけいただきたいと願っている。

リコーダーJP ディレクター MIDIチェンバリスト 石田誠司



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