-----------------------------------------------------------------------  リコーダーJP メールマガジン                          128号 2018. 5. 24. ----------------------------------------------------------------------- ★ごあいさつ★    九州から本州にかけては、これからしだいに梅雨の季節が来るのでしょうね。  みなさまお元気でお過ごしでしょうか。  いつもご愛読ありがとうございます。RJPメールマガジン、第128号をお届け いたします。 RJP刊行物総合カタログ(2018年春夏号) http://www.recorder.jp/rjpcatalogue.pdf ■目次■  <ごあいさつ>  1 花の戯れ リコーダーとスピネット[安江桜子さん] [再掲](6/3 和歌山)  2 橘寺バロックコンサート [そう楽舎][再掲] (6/3 奈良)  3 リコーダーで奏でるバロック音楽の調べ [水越美鈴][再掲](6/9 兵庫)  4 リコーダーオーケストラによるルネッサンスから現代(2018/6/16 北海道)  5 雅な古楽器の調べ プチフール [財前奈緒子][再掲] (6/17 大阪)  6 バロック音楽の花束 アンサンブルリベラバロッコ (2018/7/1 北海道)  7 セコンダ・プラティカ 来日公演 (2018/7/11 東京、7/14 神奈川)  8 リコーダーコンサート 中村栄宏×カプリチオ (2018/7/14 東京)  9 2018年6月の新刊 10 編集後記 ……………………………………………………………………………………………… ★1 花の戯れ リコーダーとスピネット[安江桜子さん] [再掲](6/3 和歌山) ………………………………………………………………………………………………  大阪のリコーダー奏者・安江桜子さんと、チェンバロ(スピネット)の上野山 彩子さんの喫茶店ライブです。 http://www.recorder.jp/events/180603.htm ……………………………………………………………………………………………… ★2 橘寺バロックコンサート [そう楽舎][再掲] (6/3 奈良) ………………………………………………………………………………………………  バロックオーボエ&リコーダー奏者、赤坂放笛さんが主宰する「そう楽舎」の 公演です。狂言師でもある赤坂さんならではの共演者(邦楽の音楽家)、そして プログラムです。RJP後援。 http://www.recorder.jp/events/180603b.htm ……………………………………………………………………………………………… ★3 リコーダーで奏でるバロック音楽の調べ [水越美鈴][再掲](6/9 兵庫) ………………………………………………………………………………………………  兵庫を拠点に活動されている水越美鈴さんのコンサートです。美術館の主催 で行なわれる無料イヴェント。 http://www.recorder.jp/events/180609.htm ……………………………………………………………………………………………… ★4 リコーダーオーケストラによるルネッサンスから現代(2018/6/16 北海道) ………………………………………………………………………………………………  札幌を中心に18年の活動歴のある「リコーダーを楽しむ会」の演奏会です。 タイトル通り、古楽作品から現代作品・邦人作品まで多彩なプログラム。 http://www.recorder.jp/events/180616.htm ……………………………………………………………………………………………… ★5 雅な古楽器の調べ プチフール [財前奈緒子][再掲] (6/17 大阪) ………………………………………………………………………………………………  アンサンブル・プチフールは、チェンバリスト山下佐智子さん、リコーダーの 財前奈緒子さんらのユニットです。いま大阪でリコーダーを聴くなら財前さんの 出演機会は逃せません。(今回はチョット郊外ですが・・・) http://www.recorder.jp/events/180617.htm ……………………………………………………………………………………………… ★6 バロック音楽の花束 アンサンブルリベラバロッコ (2018/7/1 北海道) ………………………………………………………………………………………………  北海道で活動する古楽グループ、「アンサンブル・リベラ・バロッコ」の演奏 会です。超名作ばかりを並べた豪華なプログラム。 http://www.recorder.jp/events/180701.htm ……………………………………………………………………………………………… ★7 セコンダ・プラティカ 来日公演 (2018/7/11 東京、7/14 神奈川) ……………………………………………………………………………………………… セコンダ・プラティカは、オランダを拠点に活動し高い評価を得ている古楽アン サンブルとのことです。初の来日公演。東京公演と横浜公演があります。 http://www.recorder.jp/events/180711.htm ……………………………………………………………………………………………… ★8 リコーダーコンサート 中村栄宏×カプリチオ (2018/7/14 東京) ……………………………………………………………………………………………… 「カプリチオ」は、2008年・2009年に活動していた「伝説のリコーダーアンサン ブル」なのだそうです。新鋭・中村栄宏さんのソロとの2部構成。 http://www.recorder.jp/events/180714.htm ……………………………………………………………………………………………… ★9 2018年6月の新刊 ………………………………………………………………………………………………  6月は3タイトル(+2)がリリースになります。(+1は同一内容のA5版 製品です。) ■レオナルド・レオ アルトリコーダーソナタ 第5番 ヘ長調 http://www.recorder.jp/piece/2/2192.htm  初登場のレオナルド・レオはナポリの作曲家で、先輩マンチーニよりも、ほぼ 1世代ぐらい年下です。「ハラッハ・コレクション」所収の7曲のアルトリコー ダーソナタが知られており、本作は楽譜サイトIMSLPでは「第1番」としていま すが、収録順を尊重して「第5番」とすることにしました。旋律の造形がくっき りした、魅惑的な作品です ■ルイエ アルトリコーダーデュオソナタ 第3番 ヘ長調 http://www.recorder.jp/piece/3/3062.htm  ルイエのソナタの、無伴奏二重奏への編曲集(1700年代 Walsh)から第3番。 原曲は通奏低音つきソナタ作品1-4です。もともと対位法的な味の濃かった曲で すので、二重奏版でもとくに楽しい出来栄えです。 ■リコーダー音楽叢書 ルイエ アルトリコーダーデュオソナタ 第1巻 http://www.recorder.jp/classic/sr/sr097.htm  今月「第3番」が同時リリースになったルイエの二重奏ソナタ、その第1番 と第2番を収めました。 ……………………………………………………………………………………………… ★10 編集後記 ………………………………………………………………………………………………  オーストリアの貴族(政治家)でナポリに赴任していたハラッハ公爵。この人 のコレクションからみつかった数十曲のリコーダー用作品のなかでも、テレマン 作と銘打たれたソロ(通奏低音つき)ソナタと、レオナルド・レオのソナタ(7 曲)が、リコーダーファンのあいだで、とくに評判のようです。  まぁレオナルド・レオが「とくにすばらしい」かどうかの評価は、まだまだこ れから演奏家の先生がたが何度も取り上げ、そして、アマチュアのファンも演奏 してみたり聴いてみたりを重ねていくにつれて、しだいに定まってくるでしょう。 しかし、いまの段階でも、「独自の魅力のあるすぐれた作品群」であるという ことは断言していいと思います。ぜひ演奏してみる価値のある作品です。  つまりそれは、私どもにとっては「ぜひ出版する価値がある」ということにな ります。  ハラッハ・コレクションが、どのように「発見」されたのか、詳しい経緯は知 らないのですが、あちこちに古くからある図書館とともに、このような「旧家の 個人所蔵物」についても、今後とも調査を進めていただきたいものです。「1曲 とか2、3曲だけがたまたま筆写譜で残っている」というリコーダー作曲家が、 かなりいます。(たとえばBottingoni, Canuti, Colombani, Drejer, Ferronati, Sarri, ・・・)こういう人たちも、きっと6曲とか12曲とかをまとめて出版 していたのでしょうから、出版譜がどこかに眠っているかも知れません。また、 他にもどれほどの作品が筆写譜の形で残っているか知れません。  日本では、明治時代から昭和の初めごろにかけて、旧家の土蔵のなかやお寺・ 神社などに保存されていた古文書類を、柳田國男を先頭とする民俗学研究者たち が、「失われてしまう前に」と、懸命に調査しました。柳田の書いたものを読ん でいると、柳田ら研究者が、旧家や寺社の所蔵品(だいたいは手書き手綴じの書 物)を研究資料として提供してくれるよう要望しても、所有者側が「これはご先 祖の形見だから破損されたくない」と考えて貸ししぶったり、よくない人の入れ 知恵があって「どうやら価値があるものらしい」というので(つまり「一儲けで きるのでは」という色気が出て)もったいをつけ始めたりと、いろんな障害に出 くわして苦労したことが伺われます。  西欧でも、旧家の所蔵物を調べさせてもらうには、やはりいろいろな障害があ るのでしょうが、ぜひ「誰か」が頑張って欲しいと願っています(としか言えな いのが残念です)。そういうのって、誰がやっているんでしょうね。(それとも 誰もやってない?) (RJPディレクター 石田誠司) ------------------------------------------------------------------------  リコーダーJP メールマガジン                             128号 2018. 5. 24. ------------------------------------------------------------------------ 編集・発行 リコーダーJP http://www.recorder.jp info@recorder.jp ※このメールマガジンは、お申し込みにより配信しています。もしも間 違いやいたずらの登録により配信がなされている場合や、購読を停止 される場合は、リコーダーJPダイレクトの皆様ならば、お手数ですが、  上記 info@recorder.jp まで「メールマガジン不要」などの題でメー  ルでお知らせください。「まぐまぐ」からお申し込みいただいた皆様  は、  http://www.recorder.jp/magazine_mag2.htm  から配信停止のお手続きをお願いいたします。 ※リコーダーJPからの配信は「B.C.C.配信」です。