-----------------------------------------------------------------------  リコーダーJP メールマガジン                          127号 2018. 4. 26. ----------------------------------------------------------------------- ★ごあいさつ★    大阪は早くも暑い日も多いくらいになってきました。  みなさまお元気でお過ごしでしょうか。  いつもご愛読ありがとうございます。RJPメールマガジン、第127号をお届け いたします。 RJP刊行物総合カタログ(2018年春夏号) http://www.recorder.jp/rjpcatalogue.pdf ■目次■  <ごあいさつ>  1 チャペルで聴く「古楽」[小池耕平] (5/13 福岡)  2 吉嶺史晴・本村睦幸 デュオコンサート (5/18 東京)  3 懐かしい日本のうた [春日井リコーダーアンサンブル] [再掲](5/20 愛知)  4 ラモーのオペラ「優雅なインド‥‥」[山手バロッコ][再掲](5/26神奈川)  5 プネウマ・リコーダー・コンソート定期演奏会 [再掲](5/27 兵庫)  6 鳥取バロックアンサンブル演奏会「愛と挑戦の巻」(5/27 鳥取)  7 リコーダーとスピネットによる〜花の戯れ [安江桜子さん] (6/3 和歌山)  8 橘寺バロックコンサート [そう楽舎] (6/3 奈良)  9 リコーダーで奏でるバロック音楽の調べ [水越美鈴](6/9 兵庫) 10 雅な古楽器の調べ アンサンブルプチフール [財前奈緒子] (6/17 大阪) 11 2018年5月の新刊 12 編集後記 ……………………………………………………………………………………………… ★1 チャペルで聴く「古楽」[小池耕平] (5/13 福岡) ………………………………………………………………………………………………  福岡のリコーダー演奏家・小池耕平さんが出演される、ホテルの豪華なチャペ ルで行なわれるコンサートです。備え付けのパイプオルガン、チェンバロとの共 演もあるとのこと。 http://www.recorder.jp/events/180513.htm ……………………………………………………………………………………………… ★2 吉嶺史晴・本村睦幸 デュオコンサート (5/18 東京) ………………………………………………………………………………………………  元フランダーズカルテットのメンバー吉嶺史晴先生と、いま日本で最も意欲的 にコンサートをなさっている演奏家のひとり、本村睦幸先生のデュオコンサート です。滅多と聴けない顔合わせ。 http://www.recorder.jp/events/180518.htm ……………………………………………………………………………………………… ★3 懐かしい日本のうた [春日井リコーダーアンサンブル] [再掲](5/20 愛知) ………………………………………………………………………………………………  40年以上にわたって活動してこられた老舗中の老舗、春日井リコーダーアンサ ンブルのコンサートです。「『日本の歌』をテーマにし、懐かしいわらべ歌や美 しい日本歌曲の数々を、斬新なアレンジでお届けいたします」とのことです http://www.recorder.jp/events/180520.htm ……………………………………………………………………………………………… ★4 ラモーのオペラ「優雅なインドの国々」 [山手バロッコ] (5/26 神奈川) ………………………………………………………………………………………………  リコーダー愛好家のアナウンサー・朝岡聡さんが主宰するアンサンブル山手バ ロッコの20周年の記念コンサートです。フランスバロックを代表するオペラ作家、 ラモーのオペラ。聴き逃したら惜しい貴重な機会でしょう。 http://www.recorder.jp/events/180526.htm ……………………………………………………………………………………………… ★5 プネウマ・リコーダー・コンソート定期演奏会 (5/27 兵庫) ………………………………………………………………………………………………  文化教室のリコーダーアンサンブル講座を母胎に結成され、四半世紀にわたっ て活動を続けてこられたプネウマ・リコーダー・コンソートの定期演奏会です。 全曲がバッハ作品という思い切ったプログラム。 http://www.recorder.jp/events/180527.htm ……………………………………………………………………………………………… ★6 鳥取バロックアンサンブル演奏会「愛と挑戦の巻」(5/27 鳥取) ………………………………………………………………………………………………  ヴィヴァルディーの協奏曲、「RV312R」は、ヴィヴァルディーが、リコーダー のために作ったものの、難しすぎたのでヴァイオリン協奏曲に改作したものだそ うです。メンバーのSさんが、この曲に挑戦なさいます。 http://www.recorder.jp/events/180527b.htm ……………………………………………………………………………………………… ★7 リコーダーとスピネットによる〜花の戯れ [安江桜子さん] (6/3 和歌山) ………………………………………………………………………………………………  大阪のリコーダー奏者・安江桜子さんと、チェンバロ(スピネット)の上野山 彩子さんの喫茶店ライブです。 http://www.recorder.jp/events/180603.htm ……………………………………………………………………………………………… ★8 橘寺バロックコンサート [そう楽舎] (6/3 奈良) ………………………………………………………………………………………………  バロックオーボエ&リコーダー奏者、赤坂放笛さんが主宰する「そう楽舎」の 公演です。狂言師でもある赤坂さんならではの共演者(邦楽の音楽家)、そして プログラムです。 http://www.recorder.jp/events/180603b.htm ……………………………………………………………………………………………… ★9 リコーダーで奏でるバロック音楽の調べ [水越美鈴] (6/9 兵庫) ………………………………………………………………………………………………  兵庫を拠点に活動されている水越美鈴さんのコンサートです。美術館の主催 で行なわれる無料イヴェント。 http://www.recorder.jp/events/180609.htm ……………………………………………………………………………………………… ★10 雅な古楽器の調べ アンサンブルプチフール [財前奈緒子] (6/17 大阪) ………………………………………………………………………………………………  アンサンブル・プチフールは、チェンバリスト山下佐智子さん、リコーダーの 財前奈緒子さんらのユニットです。いま大阪でリコーダーを聴くなら財前さんの 出演機会は逃せません。(今回はチョット郊外ですが・・・) http://www.recorder.jp/events/180617.htm ……………………………………………………………………………………………… ★11 2018年5月の新刊 ………………………………………………………………………………………………  4月は3タイトル(+1)がリリースになります。(+1は同一内容のA5版 製品です。) ■シックハルト アルトリコーダーソナタ 変ロ長調 作品30-21 http://www.recorder.jp/piece/2/2191.htm  ブリュッヘンらの調選定と配列に基づく「すべての調による24のソナタ」の 第21番。ぶっちゃけ24の調をキレイに揃えるためにやや犠牲になった曲で、全体 に音域がやや高いのですが、曲はなかなか良いと思います。 ■リコーダー音楽叢書 ボワモルティエ アルトリコーダー二重奏曲集 第4巻 http://www.recorder.jp/classic/sr/sr096.htm  ボワモルティエの無伴奏二重奏曲は、アマチュアが演奏して楽しめる曲集と して最高の宝物です。作品11-4〜6 の3曲を収録。とってもいい曲が揃ってい ます。 ■コレルリ ソナタ ヘ長調 作品5-4 http://www.recorder.jp/classic/re/re003.htm  コレルリの作品5のヴァイオリンソナタ集の所収曲は、すべてリコーダーで よく演奏されますが、なかで、珍しく「原調」での演奏が普通になっている曲 です。「生演奏による伴奏」のシリーズで、チェンバロ演奏はRJPのスピネット を用いて高橋たかねが担当しました。 ……………………………………………………………………………………………… ★12 編集後記 ………………………………………………………………………………………………  以前(122号)にも書きましたが、私はテレマンを非常に高く評価しています。  一般に評価の高いバッハが、ともすると「内向き・後ろ向き」になりがち だったのに対して、テレマンはいわば「外向き・前向き」の人でした。つまり、 いつも音楽演奏の楽しみのために自分に何ができるかを考えて仕事をしていま したし、また、進取の精神に富んでいて、つねに斬新な語彙を自作に取り入れ 続けた人だったと思います。  この私の意見に、リコーダー愛好家や、古楽好きの人たち(むろん古楽系の 演奏家たちを筆頭として)は、少なくともある程度は同感してくださると思う のですが、一般にはまだまだテレマンの真価は知られていません。  かく言う私自身、若いころに「テレマン室内管弦楽団」の存在を知ったとき、 「なぜまたテレマン?バッハやヘンデルの名を冠した団体はとっくにあって、 名前がふさがってたからかな?」ぐらいに思ったのを覚えています。「いや、 テレマンこそ素晴らしい」という信念のもと、永年活動してこられた延原武春 先生の「先見の明」に、私は本当に脱帽です。  延原先生たちのねばり強い活動をはじめ、音楽家たちの努力が重ねられて、 テレマンに対する見方も少しずつは変わってきたでしょう。しかし、テレマン の真価が一般に広く知られるようになる前に、クラシック音楽全体が衰退して しまいそうな気もします。  悲観的なことを言うようですが、しかし、せっかく「ライブの時代」になっ て、演奏会はけっこうにぎわっているのに、如何せん聴衆の「平均年齢」が 高すぎます。これでは、たった20年後か30年後には、クラシック音楽市場が どんなことになってしまうのか、楽観できないのは私だけではないでしょう。  まぁしかし、「好きでやっている人たちの潮流」というのは頑固なもので、 一般の人々の目(耳)に触れる機会はまれでも、死に絶えることなく愛好者が 存在し続けていくものなのも確かです。クラシック音楽は、営業的な表舞台 からは消えていくかも知れませんが、その愛好家は細々でも絶えることなく 生まれ続けるでしょう。  そして、実は、「ま、それでいいんじゃないの」と私は思っています。いず れにせよ「営業的クラシック音楽」などという大きなものの趨勢については、 じたばたしたってどうしようもないことですし。  リコーダー演奏について言えば、リコーダーの先生がたに個人レッスンで習っ ている愛好家の数は、たぶん、ここ数十年で非常に増えたのではないでしょうか。 かつての「リコーダー合奏」が中心のリコーダー演奏文化の将来は、チョット どうだかわかりませんが、「独奏リコーダー、古楽系(芸術系)リコーダー」 は、むしろ、かなりしっかりしたコア的愛好家群を、形成しつつあるのでは ないか。たしかに、リコーダー愛好家の平均年齢も現状はかなり高いように思 いますが、大学のリコーダーサークルなどは昔に比べてむしろ活発になって いるようですから、若い人からも、コアなファンが今後も一定程度は生まれ出て くるでしょう。  そして、そういう愛好家たちが「テレマン最高!」と思って演奏してくれて いれば、それでテレマンは十分に報われたのじゃないかな、という気もします。 バッハのように、音楽室に肖像が飾らる栄誉(?)は得られなくても。 (RJPディレクター 石田誠司) ------------------------------------------------------------------------  リコーダーJP メールマガジン                             127号 2018. 4. 26. ------------------------------------------------------------------------ 編集・発行 リコーダーJP http://www.recorder.jp info@recorder.jp ※このメールマガジンは、お申し込みにより配信しています。もしも間 違いやいたずらの登録により配信がなされている場合や、購読を停止 される場合は、リコーダーJPダイレクトの皆様ならば、お手数ですが、  上記 info@recorder.jp まで「メールマガジン不要」などの題でメー  ルでお知らせください。「まぐまぐ」からお申し込みいただいた皆様  は、  http://www.recorder.jp/magazine_mag2.htm  から配信停止のお手続きをお願いいたします。 ※リコーダーJPからの配信は「B.C.C.配信」です。