-----------------------------------------------------------------------  リコーダーJP メールマガジン                          107号 2016. 8. 24. ------------------------------------------------------------------------ ★ごあいさつ★  お盆も過ぎましたが、大阪はしつこい残暑に悩まされております。  皆様はいかがお過ごしでしょうか。  いつもご愛読ありがとうございます。RJPメールマガジン、第107号をお届け いたします。 RJP刊行物総合カタログ http://www.recorder.jp/rjpcatalogue.pdf ■目次■  <ごあいさつ>  1 トワル・ブランシュ サマーコンサート(9/3 北海道・函館)  2 フラウト・リラ コンサート [大杉沙織さん] (9/4 東京)  3 本村睦幸「小さな室内楽」(オトテール、クープラン) (9/14 東京)  4 シェイクスピアの旋律 (9/17 宮城、9/24 東京、10/29 福岡)  5 古山和男リサイタル (9/17 東京)  6 カメラータ・ムジカーレ 第55回演奏会 (2016/10/8 東京)  7 2016年9月の新刊  8 編集後記 ……………………………………………………………………………………………… ★1 トワル・ブランシュ サマーコンサート(9/3 北海道・函館) ………………………………………………………………………………………………  函館で活動するアマチュアリコーダーアンサンブルのコンサートです。会場 は重要文化財で、6〜10月の毎週末にいろいろな無料コンサートが行われている とのこと。「トワル・ブランシュ」とはフランス語で「白いカンヴァス」の意 味だそうです。 http://www.recorder.jp/events/160903.htm ……………………………………………………………………………………………… ★2 フラウト・リラ コンサート [大杉沙織さん] (9/4 東京) ………………………………………………………………………………………………  新進のリコーダー奏者・大杉沙織さんとは若いリコーダー奏者。共演者・武江 恵子さんが演奏されるヴィオリラは、大正琴を元に今世紀になってからヤマハが 開発した新しい楽器です。 http://www.recorder.jp/events/160904.htm ……………………………………………………………………………………………… ★3 本村睦幸「小さな室内楽」(オトテール、クープラン) (9/14 東京) ………………………………………………………………………………………………  本村先生の「小さな室内楽」、今回はフランス・バロックの精華、ジャック・ オトテールの組曲2作品に、オトテールの同僚クープランのチェンバロ(フラ ンスですからクラヴサン)曲を挟むプログラムです。 http://www.recorder.jp/events/160914.htm ……………………………………………………………………………………………… ★4 シェイクスピアの旋律 (9/17 宮城、9/24 東京、10/29 福岡) ………………………………………………………………………………………………  リコーダー奏者水内謙一さんが出演される興味深いテーマの演奏会です。「シ ェイクスピア没後400年に因み、シェイクスピア劇の中で当時歌われていた作品 や、シェイクスピアを題材にした作品を演奏いたします」とのこと。  宮城を皮切りに、東京、福岡と3公演。 http://www.recorder.jp/events/160917.htm ……………………………………………………………………………………………… ★5 古山和男リサイタル (9/17 東京) ………………………………………………………………………………………………  研究者としても著名な古山和男先生のリサイタルです。「リコーダーと通奏 低音によるバロックの音楽」というベーシックな副題、そして名曲中の名曲を 並べたプログラムに、一般の皆さんにリコーダー音楽の精髄を伝えたいという 先生の願いが感じられます。 http://www.recorder.jp/events/160917b.htm ……………………………………………………………………………………………… ★6 カメラータ・ムジカーレ 第55回演奏会 (2016/10/8 東京) ……………………………………………………………………………………………… 神奈川で40年の長きにわたって活動を続けていらっしゃる老舗古楽アンサンブ ルのコンサートです。 http://www.recorder.jp/events/161008.htm ……………………………………………………………………………………………… ★7 2016年9月の新刊 ………………………………………………………………………………………………  9月は1タイトル(+1)がリリースになります。(+2は同一内容のA5版 製品です。) ■ヴァレンタイン アルトリコーダーソナタ 作品5-10 http://www.recorder.jp/piece/2/2178.htm  ヴァレンタインは、イギリス人でありながら音楽先進国イタリアで成功した 稀有の音楽家です。「作品5」は比較的小粒な作品が多く、この曲もまた短い 6つの楽章から成る取り組みやすいソナタです。 ……………………………………………………………………………………………… ★8 編集後記 ………………………………………………………………………………………………  批判しているようにとらないでいただきたいのですが、首都圏ではアマチュ アの演奏会も「有料」で行なわれることがけっこう多いですね。関西でも少し ずつ出てきているかな。  私自身は、「アマチュアは自分たちの演奏会を無料で行なうべきだ、何より もそれが“身のため”だ」というのが持論でして、基本的にはその考えに今も 変わりはありません。関西には、この点で私と同じ考えの人が多いと思います。  ある大阪のアマチュアグループのかたが、首都圏のほうの奏者さんたちとの ジョイントコンサートのお話があったとき、お相手のかたがたが「有料コンサ ート」を前提に考えておられるので、驚いていたことがありました。  「だって無料でやったらボランティアみたいになるし」なんて言われて、話 せば話すほど戸惑うばかり。  無料コンサートは「ボランティアみたい」だから、入場料をもらいたいんだ なんて。たいした自信だなぁ、すごい。  私の考えを申せば、アマチュアの自主企画コンサートは、「ボランティア」 どころか、好きでやっている「道楽」ではないかと。それが仮にどんなに上手な 演奏であっても。  つまり、アマチュア音楽家の基本は、「自分が演奏して楽しみたい」という ことにある。そして、せっかく演奏するのだから、それを誰かがきいて喜んで くれるのなら、なおのこと楽しく感じられて自分が幸せになれる。アマチュア が演奏会を行なうのはだからこそなのだ・・・と私は思っているので、アマチュ アの自主企画演奏会は、入場無料のものとして行なわれるのが、自然というか、 理の当然だと思われてならないのです。   ※ そして、それが「身のため」だというのは、無料ならお客さん    も最初から感謝する気持ちを抱いて暖かい態度で聴いてくれるこ    とになりやすい、という意味です。  でも、時代は変わりつつあるのかも知れません。  ひとつには、音楽演奏が行なわれる場で聴いていくらかでも楽しい思いをす ることに対して、つまりはコンサートの入場の対価として、気持ち良くお金を 出せる人が多い世の中になりました。  私の少年時代・青年時代は、レコード音楽の全盛期でした。もちろん「生」 の演奏会にも行きたいのは山々でしたが、世界の超一流演奏家の演奏を何度で もきける「レコード」に比べ、そうでない演奏家の演奏を、しかも1回しかき けない「演奏会」なるものは、「コスパ」の点で、どうも・・・たいへんな贅 沢だ、と思っていました。   ※ それだけに、何とかして演奏会に行けたときには、とても強い    印象を持ったのも事実ですが。  今は事情が完全に逆転して、「録音された音楽」の価値はどんどん下がって いき、逆に「ライブ」の価値が上がっています。ゆったりと客席に座って、音 楽家が目の前で自分たちのために演奏してくれているのに耳を傾ける、という 「贅沢」に対して、たかだか数千円を支払うのは「安いもんだ」、と思える人 たちが多くなったようです。それだけ、世の中が豊かになったということもあ るのでしょう。  そういう、世の中の空気の変化。これが、アマチュアの演奏会も有料でもい いのじゃないか、という考えを支持しているのではないかと思います。  また、首都圏は、プロ演奏家による有料演奏会がたいへん数多く行なわれて いますから、一般の皆さんも、他の地域の人たちに比べて、「有料の演奏会と いうものに、ヨリ慣れ親しんでいる」のかも知れませんね。  それのうえ、首都圏では、会場を借りるのに要する費用も概して高価ですか ら、「少しぐらいお客さんにも負担してもらっていいのじゃないか」とアマチュ ア音楽家たちも思い、お客さんたちの側でも納得しやすいのかな、とか。  いろいろ考えてみますと、アマチュアが主催出演する「入場料有料」の演奏 会が、首都圏を中心にしだいに多くなってきているのにも、理由はいろいろあ るんだなと思います。    ただ、私自身は入場料をいただく演奏会をしたことがありません。過去十数 回ぐらいはライブを行なっていますが、すべて無料でした。多分今後もそうで すねぇ・・・ (RJPディレクター 石田誠司) ------------------------------------------------------------------------  リコーダーJP メールマガジン                              107号 2016. 8. 24. ------------------------------------------------------------------------ 編集・発行 リコーダーJP http://www.recorder.jp info@recorder.jp ※このメールマガジンは、お申し込みにより配信しています。もしも間 違いやいたずらの登録により配信がなされている場合や、購読を停止 される場合は、リコーダーJPダイレクトの皆様ならば、お手数ですが、  上記 info@recorder.jp まで「メールマガジン不要」などの題でメー  ルでお知らせください。「まぐまぐ」からお申し込みいただいた皆様  は、  http://www.recorder.jp/magazine_mag2.htm  から配信停止のお手続きをお願いいたします。 ※リコーダーJPからの配信は「B.C.C.配信」です。