------------------------------------------------------------------------  リコーダーJP メールマガジン                          104号 2016. 5. 21. ------------------------------------------------------------------------ ★ごあいさつ★  新緑が美しい、1年でいちばんいい(と個人的には思っています)季節にな りました。皆様いかがお過ごしでしょうか。  いつもご愛読ありがとうございます。RJPメールマガジン、第104号をお届け いたします。 RJP刊行物総合カタログ http://www.recorder.jp/rjpcatalogue.pdf ■目次■  <ごあいさつ>  1 ドイツの <新発見>リコーダーソナタ 本村睦幸 (5/28 東京)  2 べテル室内アンサンブル演奏会 [再掲] (5/28 兵庫)  3 水越美鈴 サロンコンサート (6/4 兵庫)  4 アンサンブル・プチ・フール演奏会 [再掲] (6/4 大阪)  5 そう楽舎 橘寺バロックコンサート [再掲] (6/11 奈良)  6 Music for a while 演奏会 (6/12 宮崎)  7 フランスバロックとバッハの宴 (6/22 東京)  8 千葉大学リコーダーアンサンブル定期演奏会 (7/3 千葉)  9 2016年4月の新刊 10 編集後記 …………………………………………………………………………………………… ★1 ドイツの <新発見>リコーダーソナタ 本村睦幸 (5/28 東京) ……………………………………………………………………………………………  先号でご紹介した森本英希さんとテレマン・アンサンブルの演奏会でも話に 出たテレマンの作品と伝える「ハラッハ・ソナタ」ハ短調、ウリッヒのソナタ、 ヘッセン=カッセル方伯カールのコレクションから発見されたソナタ集のなか からヘンデル作という説のある1曲が演奏されます。 http://www.recorder.jp/events/160528b.htm ……………………………………………………………………………………………… ★2 べテル室内アンサンブル演奏会 [再掲] (5/28 兵庫) ………………………………………………………………………………………………  「母の家べテル」というキリスト教施設で行なわれている定例演奏会の第19 回です。チェンバロ奏者・吉竹百合子さんらの出演で、バロックの弦楽室内楽作 品が演奏されます。 http://www.recorder.jp/events/160528.htm ……………………………………………………………………………………………… ★3 水越美鈴 サロンコンサート (6/4 兵庫) ………………………………………………………………………………………………  リコーダーの水越美鈴さん、チェンバロの澤朱里さんによる、カルチャーセン ターでのサロンコンサートです。 http://www.recorder.jp/events/160604b.htm ……………………………………………………………………………………………… ★4 アンサンブル・プチ・フール演奏会 [再掲] (6/4 大阪) ………………………………………………………………………………………………  リコーダーの財前奈緒子さん、チェンバロの山下佐智子さんらのアンサンブル 「プチ・フール」のサロンコンサートです。オール・バッハのプログラム。 http://www.recorder.jp/events/160604.htm ……………………………………………………………………………………………… ★5 そう楽舎 橘寺バロックコンサート ほたるの季節に [再掲] (6/11 奈良) ………………………………………………………………………………………………  バロックオーボエ&リコーダー奏者、赤坂放笛さん主宰の「そう楽舎」の演奏 会シリーズ「古楽・風雅なあそび心」も、第130回を迎えました。今回は奈良県は 明日香村にある橘寺でのコンサートです。 http://www.recorder.jp/events/160611.htm ……………………………………………………………………………………………… ★6 Music for a while 演奏会 (6/12 宮崎) ………………………………………………………………………………………………  リコーダー&バロックフルート奏者、早川廣志さんが属するバロックアンサン ブル「Music for a while」(ひとときの音楽)の演奏会です。 http://www.recorder.jp/events/160612.htm ……………………………………………………………………………………………… ★7 フランスバロックとバッハの宴 (6/22 東京) ………………………………………………………………………………………………  オリヴィエ・ギャルド氏というクラヴサン(チェンバロ)奏者の来日公演で、 リコーダー奏者野崎剛右さんの言によれば「香りづけに」リコーダー、ヴィオー ルが加わる音楽会です。」 http://www.recorder.jp/events/160622.htm ……………………………………………………………………………………………… ★8 千葉大学リコーダーアンサンブル第70回定期演奏会 (7/3 千葉) ………………………………………………………………………………………………  長い伝統のある大学リコーダーアンサンブルの定期演奏会です。ヴィヴァルデ ィーの協奏曲ほか。 http://www.recorder.jp/events/160703.htm ……………………………………………………………………………………………… ★9 2016年6月の新刊 ………………………………………………………………………………………………  5月は1タイトル(+1)がリリースになります。(+1は同一内容のA5版 製品です。) ■ボワモルティエ 2本のアルトリコーダーのための組曲 作品11-3 http://www.recorder.jp/piece/3/3054.htm  ボワモルティエの無伴奏デュオ組曲は、平明で演奏しやすい、リコーダー愛好 家にとって実にありがたいシリーズです。作品11-3は8曲という大きな編成の組 曲で、どのページも楽しさがあふれる名品です。 ……………………………………………………………………………………………… ★10 編集後記 ………………………………………………………………………………………………  前号に掲載した演奏会情報も、今日の時点で終わっていないものは再掲しまし たので、えらく盛りだくさんになってしまいました。  森本英希さんとテレマン・アンサンブルの「テレマンの真相」(5月13日)と題 された演奏会に行ってきました。私が最も注目していたのは、ハラッハ・コレク ションのハ短調のソナタ、これは奇しくも東京でも本村睦幸先生が近日演奏され るのですが、専門奏者による公開演奏としては森本さんの演奏がおそらく「日本 初演」だったのでしょう。  ハラッハの筆写譜では作曲者をテレマンと記しているわけですが、果たして本 当にテレマンの作なのか? 研究者は、いろいろと詳しく分析して論じているそ うです。芸術作品の真贋の議論は難しいものなので、完全に決着するまではなか なか行かないと思いますが、まぁ実のところ愛好家にとってはどっちでも良いの で、なかなか悪くないリコーダー曲がまた増えたことを喜びましょう。いずれRJP からも出版します。  私自身はどう思ったか・・・といえば、曲は悪くない、いろいろな面白さのあ りそうな曲でしたが、テレマンの曲にしてはちょっと平均的な音域が低めかな? と感じました。  しかし他方、この「水増し感」はテレマンぽいな、と(笑  テレマンを崇拝している皆さんには叱られるかも知れませんが、テレマンのソ ナタには、ときどき、独特の「水増し感」がある・・・と私は思っているのです。 必ずしも悪い意味で言うのではないのですが。  たしかに「水増し」という言葉は良くないので、何か別の言葉で言い表せると いいのですが、何だろうなぁ、まぁ「饒舌傾向」、「念入りにモノを言う傾向」 でしょうかね。  テレマンは、とてもわかりやすい音楽を書いた人で、かっこいいスポーティー なフレーズがよく出てきますね。そういうときに、テレマンは、「物足りないと 思う人がいるかも知れないのを覚悟で、なるべく無駄なく最低限の言い方でモノ を言う」ことを心がける「のではなくて」、その逆、「少しくどいと思う人がい るかも知れないのを覚悟で、なるべく十全な言い方でモノを言う」ことが多いの です。私が思うには。  これは、けっこう顕著な特徴だと私は思っています。ちょっと近いところがあ るのはシックハルトかなぁ。他の(同時代の)作曲家たちには、あまりみられな い作風です。そして、私が「テレマンの逆だなこの人は」と思うのはコレルリで す。  いつか詳しく論じてみられるといいのですが、私は学者でも批評家でもないの で、たぶん力が及びません。ですので、こんなふうに、思ったことのカケラを、 ポロっと漏らしておきます。 (RJPディレクター 石田誠司) ------------------------------------------------------------------------  リコーダーJP メールマガジン                              104号 2016. 5. 21. ------------------------------------------------------------------------ 編集・発行 リコーダーJP http://www.recorder.jp info@recorder.jp ※このメールマガジンは、お申し込みにより配信しています。もしも間 違いやいたずらの登録により配信がなされている場合や、購読を停止 される場合は、リコーダーJPダイレクトの皆様ならば、お手数ですが、  上記 info@recorder.jp まで「メールマガジン不要」などの題でメー  ルでお知らせください。「まぐまぐ」からお申し込みいただいた皆様  は、  http://www.recorder.jp/magazine_mag2.htm  から配信停止のお手続きをお願いいたします。 ※リコーダーJPからの配信は「B.C.C.配信」です。