------------------------------------------------------------------------  リコーダーJP メールマガジン                       090号 2015.4.22. ------------------------------------------------------------------------ ★ごあいさつ★  こんにちは。  やっと花粉症の季節が終わりますね。大変な時期が終わったと安堵されている かたも多いことでしょう。  いつもご愛読ありがとうございます。RJPメールマガジン、第90号をお届けい たします。5月の演奏会情報ほか。 RJP刊行物総合カタログ http://www.recorder.jp/rjpcatalogue.pdf ■目次■  <ごあいさつ>  1 やさしいコンサート 春編 (4/26 大阪)  2 ライブラリコンサート 水越美鈴さん(5/29 大阪)  3 前田りり子・佐野健二 フレンチバロック (5/23 大阪 5/30 東京)  4 バッハとテレマンの協奏曲 (5/30 横浜)  5 2015年5月の新刊  6 編集後記 …………………………………………………………………………………………… ★1 やさしいコンサート 春編 (4/26 大阪) ……………………………………………………………………………………………  大阪のチェンバリスト・山下佐智子さんを中心とする、ユニークなイヴェン トです。簡単ヨガ、野菜のお話、そしてソプラノとチェンバロによる演奏。 みんなで歌うコーナーもあって、楽しく元気に健康に! http://www.recorder.jp/events/150426.htm ……………………………………………………………………………………………… ★2 ライブラリコンサート 水越美鈴さん(5/23 大阪) ………………………………………………………………………………………………  リコーダーの水越美鈴さんのコンサート。学校の図書館で行なわれます。バル サンティのソナタ、テレマンのパルティータ、グリーンスリーブズなど本格的な 演目です。 http://www.recorder.jp/events/150523.htm ……………………………………………………………………………………………… ★3 前田りり子・佐野健二 フレンチバロック (5/23 大阪 5/30 東京) ………………………………………………………………………………………………  バロック・フルートとアーチリュートのそれぞれの第一人者によるコンサート です。オトテールをはじめフレンチ・バロックの名作の数々が聴けます。大阪 公演と東京公演があります。 http://www.recorder.jp/events/150523-2.htm ……………………………………………………………………………………………… ★4 バッハとテレマンの協奏曲 (5/30 横浜) ………………………………………………………………………………………………  アマチュア古楽アンサンブルの草分け的な存在であるアンサンブル山手バロッ コが、すぐれた専門奏者をゲストに迎え、朝岡聡さんの司会でバッハとテレマン の協奏曲の名作の数々を演奏するという、魅力満点のコンサート。 http://www.recorder.jp/events/150530.htm ……………………………………………………………………………………………… ★5 2015年5月の新刊 ………………………………………………………………………………………………  4月は2タイトル(+1)がリリースになります。 ■テレマン 装飾範例つきアルトリコーダーソナタ 第7番  装飾・変奏の技法を学べるテレマンの傑作シリーズ、第7曲です。テレマン の独奏ソナタのなかでは、このシリーズの作品の演奏機会が比較的少ないよう なのはなぜでしょう。こんなに良い曲ぞろいなのに。 http://www.recorder.jp/piece/1/1036.htm ■コレルリ トリオソナタ集 第2集 (リコーダー音楽叢書)  コレルリのトリオソナタはヴァイオリン2丁と通奏低音のための作品として 発表されていますが、実際にはいろいろな独奏楽器で演奏が可能です。 RJP版は2本のアルトリコーダーと通奏低音のための移調編曲版です。 http://www.recorder.jp/classic/sr/sr082.htm ……………………………………………………………………………………………… ★6 編集後記 ………………………………………………………………………………………………  チェンバロやリュートについて、「調律が大変そう」と思っている人が多い のですが、実際にはそんなでもないのです。ギターやヴァイオリンとそんなに 次元が違うわけではありません。  たしかにフルサイズの2段チェンバロで、180本もの弦があるやつをキチッと 合わせ直すとなると、それなりに大変ですが、私などが常ひごろ用いている50弦 ほどの小型1段チェンバロ(スピネット)であれば、調律なんてすぐです。  だいいち、そんなにしょっちゅう調律する必要は、さらさらないのです。  「え、だって、演奏会で開演前にも途中休憩でも忙しく調律してるじゃん」  そう、あれがいけない。あれが誤解のもとなのです。あの場合はたしかに仕方 がないのですが、ホントに困ったことです。何とかならないものか。  あれは、狭い会場に多数の人がつめ込まれた状態になって、通常考えられない ほど急激に湿度が変化したために、調律がちょいとおかしくなるだけのことです。 通常、自分の部屋に置いて使っているぶんには、そう簡単に調律の具合が悪くな るものではありません。  それに、せっかくお客様に聴いていただく(しかも有料だったりする)演奏会 だからこそ、少しでもいい状態で演奏しようとして、ああいう念入りなことをこ とをするだけなのです。ふだん自分たちが弾いて楽しむときには、そこまで神経 質になる必要はありません。  現実問題としては、まぁ1ヶ月ぐらいのあいだには、やっぱり晴れの日も雨の 日もあるので、だんだん調律がおかしくなってきますから、じゃぁ、ここらで久 しぶりにチョット調律しておこうかな、という感じです。それも、ちょこちょこ と10分かそこらのことです。  リュートでもそう。リュートは、チェンバロ同様、演奏会場という特異な場所 ではすぐに調律が微妙におかしくなってくるから、リュートの人ったらホントに 短い1曲が終わるたびにすぐに調律をいじっていることがあります。そして、あ げくに「リュート弾きは、弾いてる時間より調律してる時間のほうが長いんじゃ ない?なんてからかわれるんですよ」などと、誰かが(むしろ得意げに!)MC で言ったり・・・  そいういうこと、よくありました。  あれは良くない。あんなことは、冗談半分にせよ、言ってはいけません。それ も、致命的にまずいのです。話のネタとして面白いと思うかも知れませんが、 とんでもない誤解を人々に与えてきたのです。  そんな話を聞いて、誰が自分もリュートを買って弾いてみたいと思いますか? よほど忍耐強い物好きが弾くもの、としか思えないでしょう。  リュートだって、ふつう1人で、あるいは仲間といっしょに演奏して遊ぶとき には、そんなに調律ばっかりしなきゃいけないような、実用性のとぼしい楽器で はないのです。当たり前でしょう。それに、「ん?」と思ったら、十数秒かそこ らぐらい、ちょこちょことペグを触ればすむこと。「調律が大変」なんてことは ないのです。  先日きいた佐野健二さんとDuo Affettuoso のライブのとき、佐野さんは、 「調律にわずらわされている様子」など、微塵も見せませんでした。  さすがだなぁと思ったものですから、今回、こんなお話になりました。  そういえば、古楽器製作家・平山さんが以前おこなわれたライブでもそうでし た。「調律してるところばかりお客さんに見せるのは良くないから」と平山さん は仰っていました。  そうそう、その通りです。 (RJPディレクター 石田誠司) -----------------------------------------------------------------  リコーダーJP メールマガジン                         090号 2015.04.22. ----------------------------------------------------------------- 編集・発行 リコーダーJP http://www.recorder.jp info@recorder.jp ※このメールマガジンは、お申し込みにより配信しています。もしも間 違いやいたずらの登録により配信がなされている場合や、購読を停止 される場合は、リコーダーJPダイレクトの皆様ならば、お手数ですが、  上記 info@recorder.jp まで「メールマガジン不要」などの題でメー  ルでお知らせください。「まぐまぐ」からお申し込みいただいた皆様  は、  http://www.recorder.jp/magazine_mag2.htm  から配信停止のお手続きをお願いいたします。 ※リコーダーJPからの配信は「B.C.C.配信」です。