-----------------------------------------------------------------  リコーダーJP メールマガジン                         013号 2003.09.23. ----------------------------------------------------------------- ★ごあいさつ★  ようやく秋らしいさわやかな風が感じられるようになって参りました。 季節のかわり目ですが、皆様はお元気でお過ごしでしょうか。  メールマガジン弟13号をお届けします。.いつもご講読ありがとうご ざいます!  今号は、「お試しモニター」後のリコーダーJPの対応の進行のご報告 や「第五回・福岡古楽祭古楽コンサート(第一部)」のレポート記事な どを中心にお届けします。 ■目次■ 1 <ごあいさつ> 2 製品改良・価格改定のお知らせ 3 おもな新着記事のお知らせ 4 「第五回・福岡古楽祭古楽コンサート(第一部)」レポート 5 編集後記 …………………………………………………………………………………… ★製品改良・価格改訂のお知らせ★ ……………………………………………………………………………………  リコーダーJPでは、多数の皆さんにご協力をいただいた「お試しモニ ター」において、多くのかたからのさまざまなご指摘・ご要望にお応え すべく、製品の仕様の改良や価格改定を検討して参りました。  当面、次の諸点について順次実施して参りますので、どうぞよろしく お願い申し上げます。 ■有償サポート「カスタムCD」製作手数料の値下げ■  「ベストセレクションズ」の伴奏CDシリーズは各楽章とも「標準テン ポ」の伴奏だけが収録された構成になっていますが、テンポ見本をもと に、各楽章のテンポをお好みのものに合わせて製作しなおした「カスタ ムCDをご提供する有償サポートがあります。その製作手数料を、従来の 1350円(税込み1050円+送料300円)から880円(税込み630円+送料250 円)に値下げいたします。 ■「クラシック ベストセレクションズ」パート譜の冊子化■  ソナタ1曲を1冊におさめてご提供している「クラシック ベストセ レクションズ」の楽譜シリーズで、ページ数と譜めくりのつごうにより、 曲によってパート譜が冊子になっていないものがありましたが、これら を途中に白紙ページを織り込むなどの手法ですべて背で綴じた冊子とす ることにし、作業を進めています。すでに販売元に在庫されている分に ついてはやむを得ませんが、リコーダーJPから新規に出荷するぶんから 全ラインナップのパート譜が冊子化されています。 http://www.recorder.jp/announce01.htm …………………………………………………………………………………… ★前号発行以後のおもな新着記事★ …………………………………………………………………………………… ■シックハルト ソナタ2番ハ短調の伴奏試聴ページ  サポーターの皆様のご協力で決定したテンポ選定にもとづき、伴奏試 聴ページをアップしました。 http://www.recorder.jp/cs202_1.htm http://www.recorder.jp/cs202_2.htm http://www.recorder.jp/cs202_3.htm http://www.recorder.jp/cs202_4.htm  また、同ソナタの発売にともない、「クラシックス」「クラシックベ ストセレクションズ」などのページが更新されています。 http://www.recorder.jp/classics.htm#schickhaldt http://www.recorder.jp/cbest.htm …………………………………………………………………………………… ★「第5回福岡古楽祭 古楽コンサート第一部」★ ……………………………………………………………………………………  福岡の地下鉄はすてきである。窓が大きくて、深緑のシート、そして、 黒いふちどりのある朱塗りのドアが、まるで漆塗りの器のようだ。大阪 の、狂言役者にしてバロックオーボエ奏者(リコーダーも吹かれる)赤 坂放笛氏所有の「重箱チェンバロ」(というのは私が密かに呼んでいる 名だが、外が黒く、蓋をあけると中が赤く塗られている)を思い出すデ ザインである。  その地下鉄に乗って空港からほんの10分あまりで到着する「赤坂」 駅からしばらく歩いたところにある「あいれふホール」が、福岡古楽祭 「古楽コンサート」の会場だった。「あいれふ」という、医療関係の機 関などがいろいろ入っているビルの最上階に、大きめの映画館ぐらいの、 そのすてきなホールがあった。     会場に入ると、まだ午前の催しであるチェンバロの公開レッスンが行 われていた。若い女性のチェンバロ奏者が、40前後かと思われる男性講 師の指導を受けており、舞台上に椅子をならべて聴講している人が女の 人ばかり4、5人、そして通訳を、古賀さんという、これも女性のチェ ンバリストがつとめていた。  古楽コンサートは、予定どおり午後1時に始まった。女性チェンバロ 奏者によるエマニュエル・バッハのソナタに始まり、楽しい雰囲気でコ ンサートが進む。  最初に強く印象に残ったのは、大阪の若い女性二人組(相愛大学のご 出身だとのこと)が、チェンバロとリコーダーで演奏されたルイエの作 品3の6のソナタだった。実に軽い、やわらかな吹き方で、曲よし音色 よし、たいへん楽しく聴けた。  リコーダーJPのサポーターをしてくださっているSさんのアンサンブル 「だざいふリコーダーアンサンブル」も出演。こちらの皆さんも、前に 石田の「シチリアーノ」を演奏会で取り上げてくださり、そのときのヴ ォイスフルートで吹いた録音を送ってくださったことがある。今回はヘ ンリー・パーセルのパッサカリアを2曲演奏された。     プログラムの7番目がいよいよ、アンサンブル・ボアグラースの皆さ んによる、石田の「シチリアーノ」の演奏である。全部で3曲演奏され たうち、はじめの2曲はルネサンスの曲で、AATBの四重奏で演奏されて いたが、最後の「シチリアーノ」段になると、もう1人のかたも(5人 でいらしていたのである)チェンバロの前に座られ、伴奏つきで4重奏 となった。4重奏用にアレンジされていて、「勝手にやってすみません」 と恐縮されていたが、和声を追った素直なアレンジで、きれいに響いて いた。     ほかには、フォルテピアノの伴奏でモーツァルトを歌ったソプラノ独 唱や、チェンバロ伴奏でヘンデルのオペラの二重唱を歌ったソプラノ二 人組など、「歌」の人たちが際立って素晴らしかった。会場で会った千 葉のリコーダー奏者・Iさんも、「あれぐらい歌える人が、今の日本には ゴロゴロいるんですよねぇ」と、感慨深げにいおっしゃっていた。Iさん が途中で帰られてから出演した、男女4人の「重唱グループ」も、実に もううまくて惚れ惚れする響きを出していた。声が清潔に美しい上に、 バランスも、そして音程もすばらしく合っているのである。  また、私が初めて観賞させていただいて楽しかったのは、2組あった 「バロックダンス」。8人ぐらいのグループの皆さんも楽しかったし、 若い女性が1人で舞ってくださったのも良かった。青を基調にしたきら びやかな衣装が美しく、チェンバロとリコーダーがかなでるパッサカリ アなどの音楽に乗って典雅に舞う。  日本では能なんかを舞っていた時代のことだから、ヨーロッパのダン スも、のちの19世紀のバレエのような激しいものではない。だが、くる りと回転して長いフレアスカートをふわりとさせる表現なんかもあるし、 ステップするだけではなくて軽くジャンプすることもある。全体に動き がちゃっちゃと速い。そして、手の表情が美しかった。     いろいろな収穫があり、たいへん楽しませていただいた。出演された 皆さん、運営の皆さんに感謝したい。 …………………………………………………………………………………… ★編集後記★ ……………………………………………………………………………………  福岡古楽祭に顔を出し、アンサンブル・ボアグラースのJさんや、筑紫 野市のサポーター・Sさんなどに初めてお会いしてきました。私も月曜に はどうしても大阪で抜けられない約束があったため、ゆっくりお話しする こともできず残念でしたが、またの機会に、今度はたっぷり時間を取って お邪魔したいと思っています。  掲示板でも「TOI」のHNでお書きいただくことがある、千葉のIさんとも 久しぶりにお会いすることができました。以前、他の古楽祭でお見かけし た西日本の古楽ファンの皆さんも、何人も出演されていて、なつかしく思 いました。  リコーダーJPでは、「カスタムCDの値下げ」に踏み切るとともに、今後 も製品仕様改良など、少しでも皆様のお声にお応えできるよう、努力を続 けて参る所存です。どうぞ今後ともよろしくお願い申し上げます。 -----------------------------------------------------------------  リコーダーJP メールマガジン                         013号 2003.09.23. ----------------------------------------------------------------- 編集・発行 リコーダーJP http://www.recorder.jp info@recorder.jp ※このメールマガジンは、お申し込みにより配信しています。もしも間 違いやいたずらの登録により配信がなされている場合や、購読を停止 される場合は、お手数ですが、上記 info@recorder.jp まで「メール マガジン不要」などの題でメールでお知らせください。