念のために気をつけて・・・

バロック式(イギリス式)とドイツ式(ジャーマン式)


 アルトに限らず、リコーダーには、実は「バロック式(イギリス式)」の楽器と、「ドイツ式(ジャーマン式)」の楽器とがあります。「バロック式(イギリス式)」のほうが、もともとのリコーダーで、この方がいいのです。

 ドイツ式は、20世紀になってから「発明」された楽器で、低い音でふつうに音階だけ吹くのならば指使いが少しだけやさしくなりますが、ちょっと特別な音が出てくると、たちまち、かえってやり辛くなりますし、全体に音程もよくありません。(このあたりの歴史的なことは、この文章で触れられています)

 しかし、アルトに関して言えば、すでにかなり前からバロック式が主流になっており、現在、ゼンオン・アウロス・ヤマハの大手3社のカタログでも、アルトリコーダーはすべてバロック式になっているようです。(ソプラノに関しては、相変わらずドイツ式も作られています。)

 ですから、古いアルトリコーダーを持ち出して使う場合にのみ、いちおう注意が必要だということです。見分け方は、次の通りです。

●楽器のどこかにBまたはEと彫ってあればバロック式(イギリス式)、Gと彫ってあったらドイツ式

●上から4番目の穴が、前後の穴に比べて小さければバロック式(イギリス式)、同じように大きかったらドイツ式

 せっかく持っていらっしゃった楽器ですが、もしそれが「ドイツ式」であった場合は、新しい楽器を一本お求めになるのをお勧めします。



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