リコーダーJP
    

作曲家紹介コーナー  児玉禎明さん
〜リコーダー奏者としてもかがやかしい経歴〜


●プロフィール●

 児玉禎明(こだま よしあき)
 新潟県十日町市在住。小学校リード合奏団、中学校・高校吹奏楽部を経て、一般の市民吹奏楽団にトロンボーン奏者として長年従事。幼少の頃からのリコーダーファン。平成13年、全日本吹奏楽コンクール課題曲作曲公募(朝日作曲賞)にて佳作に入賞。作曲・編曲は独学。

<おもな作曲作品>
 十日町市立南中学校 生徒会歌 (中学校在学時)
 川治公民館音頭 (平成4年 新潟県十日町市より委嘱)
 陽気なポルカとワルツ (平成13年 全日本吹奏楽コンクール課題曲作曲公募第12回朝日作曲賞・佳作受賞作品)ほか多数

<おもな編曲作品>
 「日本の四季」より 花、チューリップ、春よ来い (平成5年度新潟県リコーダーコンテストにて演奏、全日本リコーダーコンテストに出場)ほか 多数

<所属音楽団体>
 十日町市民吹奏楽団 (昭和62年〜平成10年に在団 トロンボーン奏者)
 新潟県リコーダー教育研究会 (平成5年より会員 平成13年より理事)
 十日町リコーダーアンサンブル (平成7年よりメンバー)

 ホームページ:作曲家・編曲家 児玉のホームページ
(作曲・編曲作品についての詳細は、上記ホームページで紹介されています。)


登録作品リスト
曲  名 種  別 段 階
アダージョのマーチ ●●アルト独奏●● ●●第8段階●●



児玉禎明さんからのメッセージ

    〜素直でわかりやすい作品の追求〜


 作曲家にはそれぞれ作風があり、私の作風は、素直でわかりやすい作品、と人からよく言われます。

 私は、作曲家では昔からシューベルトが好きで、シューベルトの作品の最大の魅力は、作品の素朴さ、わかりやすさで、その影響を受けているのでは、と自分では思います。

 平成13年に、全日本吹奏楽コンクール課題曲作曲公募で譜面審査を通過し、東京佼成ウインドオーケストラによる試奏審査で上京したときのことですが、応募が52作品、うち譜面審査通過が9作品で、委嘱作品(プロの作曲家に全日本吹奏楽連盟が委嘱し、最初から課題曲になることが決まっている作品)が1曲あり、10曲が試奏されましたが、その中で、長調による西洋旋法の作品は私の曲を含めて3曲だけで、短調や無調音楽が多く応募されていました。それはそれで音楽の分野ですが、課題曲のように、多くの団体から演奏される曲となると、私は長調で楽しめる曲が好きで、私はこの作曲の機会に平成2年から毎年応募していますが、その中に短調は1曲もありません(笑)。

 誤解のないように申し添えますが、決して短調や無調音楽を批判しているわけではなく、私は長調が好きということです。

 私は、作曲・編曲は独学で、人からは、「独学でよく佳作に入賞までいったなあ」と言われます。が、この全日本吹奏楽コンクール課題曲作曲公募で、平成7年に最高賞の「朝日作曲賞」を受賞された方は、本職はデパートの会社員で、作曲・編曲は私のように独学です。すなわち、独学でもやりようによっては行けるところまで行けるという可能性を示唆していると思います。

 プロフィールのとおり、私は出身は吹奏楽で、長年アマチュアとして吹奏楽に携わってきました。リコーダーも子供の頃から好きでしたが、リコーダーは、吹奏楽のように、活動できる組織、団体が豊富ではない。それで、平成3年から新潟県リコーダーコンテストに独奏で出場しているのですが、平成5年に新潟県リコーダー教育研究会に入会し、会員同士のアンサンブルなどを楽しんでいます。平成7年に、以前ほかの方々で活動していた十日町リコーダーアンサンブルが復活し、私も入り、今では新潟県リコーダーコンテストに独奏と十日町リコーダーアンサンブルの2つのステージに出場できるようになり、それだけ幅が広がったのですね。

 新潟県のリコーダーの組織は、全国最大と言われます。吹奏楽ですと、各都道府県に吹奏楽連盟があり、全国組織として全日本吹奏楽連盟がありますが、リコーダーは吹奏楽連盟のような組織自体が各都道府県になく、組織を有する都道府県はわずかで、新潟県には、私が所属しており、現在、理事をさせていただいております、 「新潟県リコーダー教育研究会」という組織があり、リコーダーコンテストの制度は、私のホームページに説明してありますが、組織がある都道府県からの全日本リコーダーコンテストへの出場は、都道府県予選のリコーダーコンテストで代表に選ばれると出場できますが、組織がなく、都道府県予選をコンテストを開催していない都道府県からの全日本リコーダーコンテストへの出場は、全日本リコーダー教育研究会の推薦を取るなどの形となります。毎年8月に、新潟県では、「夏季リコーダー研修会」(合宿)という行事があり、中央(東京方面)から、日本を代表する一流の講師陣(全日本リコーダーコンテストで審査員を勤められた先生方など)が新潟入りされるのですが、これは新潟の組織の力によるところが大きいと思い、上越新幹線の影響だけではないと思いますね(笑)。

 先日、新潟県リコーダー教育研究会のホームページができ、私が管理者ですので、お気軽にご覧下さい。

 これからも、素直でわかりやすい作品を追求していきたいと思います。

 私のホームページを見ていただくと出ておりますが、私が可能な作曲・編曲は、お受けしておりますので、いつでもメール、またはホームページのBBSに書き込みなどで、ご相談下さい。



〜児玉禎明さんについて〜

 児玉さんは作曲家としてのサイトをお持ちであることから、メールのやりとりをさせていただくようになり、お願いして今までの作品をいくつか見せていただいた。作品はいずれもご本人もおっしゃる通り、明るい素直さに特長があったが、もともとコンクールでの演奏用に作曲された無伴奏作品であったため、たいへん技術的に高度で、リコーダーJPの現在のラインナップの中ではその点で突出してしまう印象があった。それで、中でいちばん技術的にやさしく演奏できそうな「アダージョのマーチ」に、チェンバロ伴奏を追加していただいて、ご紹介させていただく運びとなった。

 ご経歴にもあるように、リコーダー奏者としても立派な腕前をお持ちで(私はテープでコンクールにおけるみごとな演奏をいくつか聴かせていただいた)、リコーダーにお詳しいという点ではリコーダーJPに関わってくださっている作曲家の中でも群を抜いた存在だろう。そのキャリアと資質を生かして、音楽的に楽しく練習上も有益な作品をこれからもお寄せいただけることを期待している。


                            リコーダーJPディレクター 石田誠司



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