イギリスのエア
第1集 28〜30番
全曲試聴動画
RJP応援チャンネル「リコーダーの底力」
★この曲を収録した伴奏音源つき楽譜★
ダウンロード製品 1240円(税込)
★解題★
1702年に、ジョージ・ビンガム(George Bingham) 編著になる「イギリスのエア50選」(50
Airs Anglois)というアルトリコーダーのための曲集がアムステルダムで発刊されました。これを第1巻として、3冊の続巻が数年の間に次々に出版され、総計170曲のエアと4曲のソナタを含む大部の曲集シリーズとなりました。
内容から見ると、明らかに教則的な目的を念頭に置いた企画で、無伴奏独奏曲、無伴奏二重奏、そして通奏低音伴奏独奏曲を学びつつ、いろいろなテンポや拍子、さまざまな舞曲形式などにも親しめるように構成されています。指導者との二重奏で学ぶことも想定されていたのでしょう。
そして、ソナタはもちろん一連のいくつかの楽章によって構成されていますが、そのほかの多数のエアも、同じ調の曲を数曲続きにまとめてあるので、これを組曲として演奏することができるようになっています。そこで、RJPでも、無伴奏二重奏や通奏低音伴奏のエアについては、これらを便宜的に組曲のようなものと扱って制作出版していくことにしました。
順に学んでいけば、まだアルトリコーダーを手にして日の浅い人たちにとって、格好の練習曲集となるでしょう。
★解説★
第28番から第30番まは、ト短調のエアが3曲並んでいます。3曲とも、異なる作曲者名が記されています。
28 エア (Mr Keen)
28番のエアは、四分の四拍子で、発想表示がありませんが、中庸テンポの曲でしょう。第1リコーダーが四分音符を中心とする動きで歌い出すと、第2リコーダーが同度のカノン追いかけるという趣向で始まります。後半に入ると付点の跳ねるリズムをまじえたり、やがて16分音符を用いた少し速い動きでスパイスを利かせるなど、多彩なリズムを取り入れています。
29 エア アレグロ (Mr Keller)
29番のエアはアレグロ(快活に)と指定され、4分の4拍子。かなり速いテンポが合いそうで、ガボットのような軽妙な曲調です。ほぼ一貫して第1リコーダーが主要声部を担当し、第2リコーダーは脇役に回るつくりになっていますが、2つの声部がたくみに音楽を作り上げていくように面白く書かれています。
30 エア ラルゴ (Mr Barret)
30番のエアは4分の3拍子で、ラルゴ(広々と)と指定されています。前半後半ともに4小節のフレーズ二つから成る素朴な構成で、途中に転調もありませんが、なかなか気品のある哀歌です。
※演奏例がお聴きいただけます
28 エア(B−2)
29 エア アレグロ(B−3)
30 エア ラルゴ(B−1)
※カッコ内は指回り難度です。
※リコーダー演奏:石田誠司 下畑郁夫さん
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