初めてのかたのアルトリコーダー講座 

Lesson 10  ファの音・ソの音(その2)



クロスフィンガリングの練習

 「ミの音」と「ファの音」との間では、指使いが「順番」の感じでなくなるので、これを「クロスフィンガリング」というのは、前回ご紹介しました。今回の練習曲では、この指使いがたくさん出てきますから、よく練習してみてください。

 今回は、「スラー」の練習も出てきます。また、「トリル」にも挑戦してみましょう。しかし、トリルはちょっと後回しにして、ふつうに吹いてみることにします。



ド・レ・ミ・ファ・ソを使う練習曲 その2

 では、今回もまたド・レ・ミ・ファ・ソの5つの音を使う練習曲です。

 いつものように楽譜をかかげます。

模範演奏をきく
伴奏を鳴らす
Etude
Copyright Cats (C) 2002

 前回と同様、この講座のためにきゃっつさんが作曲してくださった練習曲です。

 途中にある「V」のしるしは「ブレス」です。ここで息を吸ってください、ということで、直前の二分音符の「ミ」の音を、すこしだけ短くきりあげて、息をすうようにしてください。

 それから、ブレスのつぎの小節で、3つ目の音と4つ目の音が、弧線で結ばれています。これは、前におぼえた「タイ」とはちがいます。「タイ」の場合は、同じ高さの音ふたつを結んでいましたが、今回のは「ファ」の音から「レ」の音に結ばれていますから、ちがっていますね。

 このように、高さの違う音どうしを結ぶ弧線を「スラー」といいます。「なめらかにつなげて演奏する」という意味なのですが、リコーダーの場合は、「音のかわり目でタンギングをしない」というのが原則になります。つまり、ファの音をタンギングして吹き始めたら、そのまま息を入れ続けながら、「レ」の指使いになるように指使いだけを変えるのです。

 スラーを表現するためには、指使いの交代がとてもスムーズにできなければなりません。この場合は左手人差し指を動かすだけですむので、難しくはありませんが、「クロスフィンガリングのスラー」などになると、すこしコツをおぼえることが必要です。

 さて、この曲は、いつものような表にすると、こんなふうになります。スタカート(点)のついた四分音符はふつうより短く吹くので、その気持ちも取り入れて書いてあります。

1ト 2ト 3ト 4ト
チッ チッ チッ チッ
1ト  2ト  3ト  4ト 
ミファ ミ・ レ・ ソ・
1ト  2ト  3ト  4ト 
ソー ファソ ミー ーー
1ト  2ト  3ト  4ト 
ファミ ファレ ドソ ミファ
1ト  2ト  3ト  4ト 
ミー レー ドー ーー

 表のように、「1ト、2ト、3ト、4ト」(「イット、ニィト、サント、シィト」)と心の中で数えながら、何度かきいてみてください。前回の曲と同じく、たった4小節の中にもきっちりきゃっつさんの個性が現れた、おもしろい曲です。

 ではどうぞ!

 模範演奏をきく

 「 ミファ ミ・  レ・ ソ・ 」 「ソー ファソ  ミー ーー 」 「ファミ ファレ ドソ ミファ」 「ミー レー ドー ーー」です。

 曲のメロディーはおわかりいただけましたか。

 では、すこしゆっくりと、何度も練習してみてください。そして、模範演奏と同じぐらいのテンポで吹けそうになったら、伴奏を鳴らして合わせてみてください。


 伴奏を鳴らす


 いかがでしょうか、うまく演奏できましたか。


 では、最後の小節の「レ」の音に「tr」(トリル)と書いてあるのを、生かしてみましょう。すばやく「ミレミレミレー」と吹く感じです。だんだん速く音の交代をするようにすると、かっこよくなります。



 では、この講座は、これでいったん一区切りとさせていただきます。ご愛読ありがとうございました!

 機会があったら、またこの続きを企画してみるなど、考えていきたいと思っております。





        


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