リコーダーJP ディヴィジョン・フルート


ソロモン・エクルズ氏のグラウンド


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★この曲を収録したCDつき楽譜★
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2339 リコーダー用 1800円+税



曲集『ディヴィジョン・フルート』について

 ディヴィジョンとは、多くの回数繰り返し演奏される低音パターンに乗せて、即興的に演奏された一種の変奏曲で、主題としては、よく知られた歌謡や楽曲の旋律が用いられました。イギリスでは17世紀にヴァイオリンの名手たちがよく演奏して人気を博しました。1686年にイギリスの出版業者Playfordが出版した『ディヴィジョン・ヴァイオリン』は、名人のたちの演奏に刺激された音楽ファンの「自分でも演奏してみたい」という需要に応えるものだったのでしょう。

 やがて紳士の間でリコーダーが流行するなか、出版業者Walshは1700年代初頭に『ディヴィジョン・フルート』を発刊しました。これは、『ディヴィジョン・ヴァイオリン』から多くの曲を取り入れ、別の曲も加えて編まれたもので、有名な「グリーンスリーブズ」や「イタリアン・グラウンド」などを含む、リコーダーファンの間では有名な曲集となっています。


「ソロモン・エクルズ氏のグラウンド」について

 シャコンヌふうの作品で、テーマが主和音でなく属和音から始まります。同じエクルズによる「ディヴィジョン・フルート」第2巻第2曲のグラウンドと同様、わりに似たような感じの変奏を何度もおこなうのも厭わずに、とにかくえんえんと続いていく感じで、音楽的密度が高い曲だとは言えそうにありません。ただ、それなりに全体的な構成も考えられてはいるようです。指回りは総じてあまり難しくありませんが、(22)の変奏だけは16分音符の嵐となり、音域も低いため、なかなか難しくなっています。したがって、これを何とか自分なりに演奏できるテンポを選ぶことになるでしょう。

 ※ なお、(29)の1小節目2拍目は原典では「ド」の音、また、(32)の2小節目の最初の3つの音「ドレミ」は原典では「レミファ」となっています。


※演奏例がお聴きいただけます
リコーダーによる演奏 (C−1)

 ※カッコ内は指回り難度です。
 ※リコーダー演奏: 石田誠司  チェンバロ(電子楽器)演奏: 石田誠司



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